HOLLYWOOD DIARY 2006 10がつの日記
10月9日「オーディションの思い出」
samyutyanndaho! are?
さ
サミュ
あー、あー、バルサミコ。海ブドウ。
OK! ソーリーソーリー。久しぶりだから変換の仕方忘れてたよ。改めてチェケラッチョ! サミュちゃんだYO!
みんなは元気にしてたかい? 本当に? カラ元気じゃないのか? わかりきってる強がり平気で言って一人ぼっちのときにそっと涙流してる道化者はいないかな? さてと、ちょっくら日記をサボッてた間に何やってたか、ハリウッド最新情報と絡めて報告しようかな。
いやはや、やってたよ。演技を。もうこれでもかっつーぐらい演じに演じてたね。毎日のように時間外勤務申請書に承認印もらいに行ってたからな。俗に言う演技サンダーマウンテン状態。しまいにゃ演技ダコができちゃってさ。ほっといたら化膿しやがったところで遂にドクターストップ。しばらく骨休めするついでにこうやって日記書いてるってわけ。
演技ダコの話が出たところで、オレの演技がらみの昔話を聞いてくれるかい? あれは俺がまだダンクシュートもままならない駆け出しの黒人だった頃の話さ。片っ端からオーディション受けていろんな役をやったよ。暴徒F、売人風の男、焚き木を大事そうに運ぶ男、新宿三丁目でウロウロしてる男、契約料で揉めて事務所で大暴れする男、2階からシャンデリアに飛びつこうとして横っ腹から落っこちる男、墜落して木に引っかかったヘリコプターの操縦席で逆さになって舌出してる男、日焼けマシーンの蓋が壊れて半日ぐらい中に閉じ込められた人、etc、etc・・・。
そんな中で傑作なハマリ役を見事勝ち取ったときの話なんだ。これから資格とかとってハリウッドスター目指そうって人がいたら参考にしてくれよな。
オーディションの当日に窓に置いといた愛用の日時計が壊れてたんだ。いや、壊れてるってか、曇ってて影がよく見えなかったんだけど、とにかくオーディションの時間ぎりぎりに気がついて、あわててアパートを飛び出したわけ。土砂降りの中バスの後ろにつかまって、濡れ鼠のまま会場にすべりこんだはいいけど、もう息もあがってて演技どころじゃネェしさ。演目もわからないまま、のび太のパパがママに告白したときみたくドモりながらブッツケで熱意をアピールしたよ。
「ゼェ〜、ゼェ〜、オ、オ、オ、オレ、サミュ、サミュエ、サミュエルです。あ、あ、あの〜、アレ。なんだっけ? この役に、この役に、か、か、か、かけてま、かけてます! グハァ〜。ヘックシ!」
「さ〜いよぅ★」
ワッ・・・・!!?? わけわかんネェけど、クリエイトのCM(面接編)みてぇにその場で採用が決まってキョトンとしちまったよ。なんのこたぁない。「マラソン中にタールのタンクに落っこちた途端に失語症と認知症になって街をさまよってから吐血して死んだタールまみれの男(花粉症)」のオーディションだったってわけ。ドンピシャだろ? 人生万事塞翁が馬ってやつさ。ドラマの方はパイロット版で打ち切りになったみたいだけど、いい経験になったよ。
あと、この前ブラピが撮影中にすげぇゲップしてNG出してたな(ハリウッド最新情報)。バブルマンの飲みすぎだよ。
10月20日「GO! 末っ子自転車に乗る」
ああ・・・ああ・・・安楽亭に3時? ってオイ! どこの安楽亭だよ! 角? ちょっとま・・・
ボンジョビ「自転車乗るんだ乗るんだワーン! デカマラビローン!!」
部屋で仕事の打ち合わせの電話してたら末っ子のボンジョビが入って来てさ。ちょっと黙ってろ! スリッパ投げつけて電話に戻ったよ。もしもし? もしもーし!! 切れた。・・・ったく、ハリウッドだけで「角の安楽亭」が何軒あると思ってんだい。
ボンジョビ「自転車! 自転車! ひぎゃー! おごぇっ! おごえっ!」
わかったから静かにしろ! わめきすぎてえづいてんじゃネェよ、ったく。わがままと生意気は違うんだぜ? OK。自転車ならミッキーのおさがりを真喜子が譲り受けて乗ってたらタイヤが裂けてチューブだけになったのをステファニーが逆さにして焼き芋屋さんごっこしてたのが庭で野ざらしになってたやつがあるだろ? あれ使えよ。なに? 補助輪なしで乗りたい?
お前のくせによく言った!!
大したチャレンジ精神だぜ。思わず両肩つかんで首ももげよとばかりにガックンガックンゆさぶってやったよ。オイ! オイ! お前、心まで難民になってたわけじゃなかったんだナァ。いや立派だよ。どんなに虫がたかろうが、肌がゴワゴワになって妙な湿疹だらけになろうが、ンなこたぁ本当はどうってことネェさ。心だけは難民になっちゃいけネェんだ。うんうん。さすがジョージ伯父さんの血筋なだけあるわな。
ジョージ伯父さん「夢を追い越すジェットでシアワセを叶えよう」
良い言葉だろ? 伯父さん遠くの方見つめながら、異常に目をキラキラさせてこの言葉残して駆けてった直後に銭湯の裏でノゾキの疑いで捕まったんだけどさ。お前も自転車乗りこなしてミディアにジェットストリームアタックしかけてみろよ。おし。外出るぞ。あ、ちょっと待て新アネッサ塗ってやる。お〜し。外出るぞ。
待て待て。スリッパ返して。
練習すること4,5時間だったかな。補助輪片方はずして、両方はずして、遂には補助輪無し! でもまだ両方はずしたって内緒な。シィィ〜。ここ重要。ソロソロ・・・ソロソロ・・・走ってる走ってる。父ちゃんシッカリ持ってるから大丈夫だぞ〜。したっけお前、すんごいスピードで悲鳴にも似た歓声あげながら走れるようになったYO!
♪ちーいっさーい〜ころ〜は〜か〜みっさっまっがっいってぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あっという間に坂の下に消えたっけ。スゲー遠近感だぜ。
10月26日「GO! ボスニアから来たちっこいトカゲの名前投票」
GO! ヘヘヘ。最近の口癖さ。かっこいいだろ? GO!
今日もGOGO叫びながら家に帰ったら、おっとっと。
シィ〜〜〜〜〜。
ビークワイエッ。ボンジョビがリビングのソファでボスニアから来たちっこいトカゲと一緒に寝てやがんの。オレを待ってるうちに寝ちゃったんだろな。ヘヘヘ。可愛いとこあるね。眺めてるうちに思ったよ。オレはこいつらの安らかな寝顔を守るために汗水垂らして色素も落ちよと働いてんのかもしんねぇ・・・な〜んてな。
グッナイ。ボンジョビ。そしてボスニアから来たちっこいトカ、ト・・・ってオイ!
大事なこと忘れてたぜ。さっさと起きろボンジョビ!!! お前、このトカゲのことなんて呼んでる? ジャビット? バカ! ジャビットはボロボロになって死んだだろ?
コイツに名前つけようぜ。おう。たった今だよ。ちょっとみんなを叩き起こして来い。GO!
ジャクソン兄弟全員がリビングに集合整列したよ。みんな、寝静まってるところスマン。今から家族会議をするぞ。このトカゲに名前をつけてくれ。何か良い案のあるやついるか? おし、まずボンジョビから!
ボンジョビ「アナルマン!」
・・・なんだよそれ。いつまでも同じ下ネタがうけると思ったら大間違いだぞ。全っ然つまんねーよ。まかり間違って本当にトカゲが「アナルマン」って名前になったらどーすんだよ。ふざけた名前を苦にトカゲが首吊り自殺でもしたらどーすんだ? 棺桶のぞきこんで笑うか? ちょっとは相手の身になってみろってんだい。罰としてお前のことはしばらく「アナルマン」って呼ぶからな。次、ミッキー。
ミッキー「スーホの白い馬!」
う〜ん。そりゃ良い話だけど、残念なことにコイツ白くないしな〜。あと、スーホって名前のやつも家族にいないんだな。ついでに馬でもネェな。ま〜一応ひとつ候補としてメモっとくよ。次は、真喜子。
真喜子「ガイメッツァー!」
いいね。強そうだ。次はステファニー。・・・ステファニー? 起っきしてるかい? トカゲちゃんの名前なんにちまちゅか〜?
ボンジョビ(以下アナルマン)「あのね〜・・・」
お前は黙ってろ! ステファニーに聞いてんだ!!
ステファニー「デカマヤビヨ〜ン!! キャハハ」
WAO! 最高にCOOLだな!! 風刺も入ってるし。ステファニーは良い子だよ。よし。メモメモ。
アナルマン「カレー!」
あ?
アナルマン「カレー?」
ハァ〜・・・。お前、「カレー」って言や父ちゃんが喜ぶとでも思ってんだろ。上目遣いで媚びなんか売りやがって、サイテーのヤローだぜ。一度でも「カレー」なんて名前つけられたトカゲの気持ち考えたことがあんのかYO! カレーって言う方がカレーだ! ゴートゥーヘル!!!
・・・ってな感じでさ。小一時間も喧々諤々やった結果、名前の候補がいくつか出てきたよ。
・スーホの白い馬
・ガイメッツァー
・デカマヤビヨ〜ン
・ゲレゲレ
・スルーフットスー
・亜里沙
・ツール・ド・フランスで道路に下品な落書きをする人
・若王子支店長
・パパイヤじゃないほうのデブ
・ムルチ(二代目)
うーん。言えばいいってもんじゃネェって気がすっけど、ザッツオール。これがすべてさ。仕方ない。こん中からボスニアから来たちっこいトカゲの名前をつけたいと思う。臨時にコミュニティを作ったから、こぞって投票してくれよな。
http://mixi.jp/reply_enquete.pl?id=11806460&comm_id=1481219
別に発言しなくても一票入れるだけで恩の字さ。期限はとくに区切らないけど、11月の7日あたりが怪しい気がするぜ?
それじゃ、よろしく頼んだぜ。GO!
10月29日「 GO! 停電 」
HEY,YOU!
ヘヘヘ。かっこいいだろ? GOと同じくこれも最近の口癖だよ。気分によって使い分けてるんだ。HEY,YOU!
道端で叫ぶとみんな振り返ってるぜ?
さて日記を書くかな。いつものように撮影所の隅でアドリブの練習してたら向こうの方からスティービー・ワンダーがやって来てこう言ったんだ。
Sワンダー「緑の木と赤い薔薇が見えます」
反射的に「嘘だろ? めくらのくせに!」って聞き返しちゃったよ。いいのかワンダー? レイチャールズ亡き後「見えない黒人」シェアbPの実績がパーだぜ?
けど、よくよく聞いてみると「What a wonderful world」歌ってるだけだったよ。おどかすない。肩叩いた瞬間さ。
スタジオが真っ暗になったんだ。
ハリウッド名物の停電だよ。もう何がなんだか。でも、こういうときは慌てちゃいけねえ。オイ! みんな、落ちつけ! GOGO!! 今オレがライトセーバーかざすから、それまで(ゴン!)
・・・つつつつつ。誰だYO! 危ないから暗闇で走り回るなって言ってっだろ!! ったく。あ〜あ、ライトセーバー落っことしちゃったぜ。
そんときさ。パッと明かりがついたんだ。意外に短い停電だったな〜。あ、オレのライトセーバーそっちか。センキュー。
拾ってくれたSワンダーに言ったよ。
オレ「さっきは嘘つき呼ばわりしてスマン。今度ミクシーに誘うから勘弁してくれ。毎日が暗闇状態って〜のは、さぞかし心細いもんなんだろうな」
ってね。脂汗にじませて斜めになったグラサン直しながら
Sワンダー「いつもはもうちょっとマシ」
だってさ。そんなもんかね。
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