2003年の映画を振り返る

年忘れ 映画対談
出席者
安井僚介・林田林田男

林田林田男(以下はやしだ):はい、映画対談の巻。本日はお忙しいなかようこそ。2003年に観た映画を1本づつ振り返ってみよう。
安井僚介(以下やすい):どんどんいってみよ。
はやしだ:まず1月。『仔犬ダンの物語』『ミニモニ。じゃムービー/お菓子な大冒険!』を僕だけ観た。
やすい:そんなもん知らないっつの。
はやしだ:次いきますか。
やすい:…なんや、語らんのかい。ハロプロへの熱い思いをさ!
はやしだ:いや〜、最近どうでも良い。6期つまんねーしさ。っつか、ネットでもーむすもーむす言ってるヤツら寒いわマジで。
やすい:道重とか? 他の人知らないけど。まぁいいや。
はやしだ:次いこう。『シベリア超特急3』! こんなもんに元旦の4日から行ってるぞ。
やすい:なんやろうね、ハルオ。他人の意見を聞くようになっちゃったのかなーって。そんな子とちゃうのになー
はやしだ:天然じゃなくなっちゃったね。ドクター中松とか出しちゃって。うけをねらうな!
やすい:でも得意の長回しはやってたけどな。ていうか、長回しがやりたいだけじゃないのか、アイツは。
はやしだ:ミスター梅介の名前羅列ネタに近いものがあるな。駅名全部言えるガキとか。
やすい:ストーリーも現代と過去の話がごっちゃになってよくわからないし。
はやしだ:どうせなら『エルミタージュなんちゃら』いう映画みたいに3時間?ワンショットで撮ってほしい。ストーリーは、何かのパクリなんだろうね。
やすい:なんやろうね。どうでもいいや。
はやしだ:じゃあ次。『火山高』だ。
やすい:韓国からやってきた、奇想天外アクション大作ですよ、これは。つまんなかったけど。
はやしだ:つまんなかったね〜。もう「韓国映画にしては」っつー見方は捨てなきゃいけんね。
やすい:『ジャスティス学園』みたいなさー、部活の特殊能力を使って戦う〜みたいなの期待してたんだけどなー
はやしだ:キャラが立ってそうで立ってなかったな。剣道部ぐらいか?
やすい:剣道部のヒロインの女の子は可愛かったけどな。処女っぽくて。
はやしだ:そうかー? う〜ん…。
やすい:処女っぽくてさ! 次いこ、次
はやしだ:あ。そうそう。最近公開された韓国の映画で『ほえる犬は噛まない』っておもろそうだったよ?
やすい:もう韓国映画は当分いい
はやしだ:次は『刑事まつり』なんだが…。
やすい:思い出したくないなぁ。
はやしだ:ヒップホップ調の♪刑事まつり!って歌がしばらく耳にこびりついて離れなくなった。
やすい:ていうか、あんなものを観るために、わざわざ下北沢なんてトコまで行ったことに腹が立つ。
はやしだ:まあまあ。茄子おやじのカレー美味かったじゃん? 猫もなでたし。
やすい:あのカレーは良かったな。猫も撫で放題だったし。
はやしだ:具が大きかったよ。具が。
やすい:具がなー。
はやしだ:『スコルピオンの恋まじない』に僕だけ行った。
やすい:なんだそれ。ドルフ・ラングレン?
はやしだ:ウディ・アレン。来年で69歳だと。
やすい:シックスナインでおめでたいですね
はやしだ:次は『呪怨』に行きました。僕とガビョが。
やすい:ボクはビデオで観ましたよ。
はやしだ:これは意外に笑えたね。猫がたくさんいるシーンは、なにアレ。コント?
やすい:なんかオモシロ映像満載でした。俊雄くんが画面に出てくるたびに吹き出してしまう
はやしだ:なー。子役は演技が下手か鼻につくかで、ダメだ。そう言えば田中要次が出てたね。
やすい:あーいたいた。森下もいた。
はやしだ:キルビル以前に共演してたんだなー。
やすい:もはや邦画界には欠かせない2人だ
はやしだ:ブシェーミ目指してほしい。
やすい:田中&森下のコンビでロードムービー作ったら面白そうだな
はやしだ:何も事件が起こらずに終わりそうな2人だな。
やすい:いや、あの2人ならきっと…。次いってみよう。
はやしだ:『トランスポーター』
やすい:ジェイソン・ステイサムかっこ良かったなー。
はやしだ:ジャッキー・チェンっぽいアクションを良くこなしてた。
やすい:西洋人のクセに、しっかりカンフーアクションしてたな。
はやしだ:ジェイソン、ブレイクするかね?
やすい:ブレイク…してんじゃないの? どっかで。
はやしだ:もうアクションスターが一世を風靡する時代は終わったのかな。
やすい:いまだにスタローンやシュワちゃんが引っ張ってるようなカンジだからねーアクション業界
はやしだ:次。『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
やすい:フツーに面白かったな。
はやしだ:うん。これほどの大作にフツーと言うのもなんだけど。
やすい:まぁ、まだ完結してないしな。ガンダルフがシレっと復活してくるトコが良かったな。なんなんだあの爺さんは
はやしだ:ガンダルフが一番おいしい話だったのは確かだ。フロド頑張れ。つらぬき丸でいい加減何かつらぬいてくれ。
やすい:「これはつらぬき丸だどー!」って脅すだけだったな。
はやしだ:2回ぐらいあったよ。次。『レッド・ドラゴン』
やすい:これもフツーに面白かった。レクター博士老けたなぁって。
はやしだ:『ハンニバル』がひどい出来だっただけに余計な。しかしエドワード・ノートンごときと相討ちになるレクターってヘボいよな、よく考えると。しかも不意打ちしといて。
やすい:盲目のヒロインを演じたエミリ・ワトソンが、おもむろにフェラチオ始めるシーンが、さ、なんだかなー。あんなマジメそうな娘が。
はやしだ:そんなシーンあったっけ? 見えないから何かと勘違いしてしゃぶったんじゃないの?
やすい:「すごぉい、こんなのって」って言ってたよ、あの女!
はやしだ:はー。自分が女だったらチンコしゃぶるか?って話だよな。彼氏とは言え。
やすい:しゃぶりしゃぶられ400年かぁ。なんまんだぶなんまんだぶ。次いこ。
はやしだ:『カンパニー・マン』というのがあった。
やすい:『キューブ』の監督のヤツな。あんま記憶に残ってないなぁ
はやしだ:ルーシー・リューがシェルターの天井突き破って飛び込んで来るシーンしか記憶に無いな。
やすい:そういえば、この作品にも無意味に巨大な怪しい建造物出てきたな。
はやしだ:セキュリティがむちゃくちゃ甘かった。
やすい:結局どんな話だったんだ? スパイが記憶を無くしてスパイになり、そして、スパイだった?
はやしだ:記憶を無くしたけどわざとでした〜、みたいな。ぶっちゃけ『トータル・リコール』のパクリだべ。奇形児がたくさん出て来る『トータル〜』の方が偉い。
やすい:ルーシー・リューの変なカツラが面白かった。次。
はやしだ:『タキシード』
やすい:これはスゴイね。なんてったって悪の飲料水会社。やりすぎ。
はやしだ:意味不明すぎるな。未だにあの会社が何をしたかったのかサッパリわからん。蚊だっけ?
やすい:なんか、即死性の病原菌を、ライバル会社の貯水池にばら撒くって、やりすぎ!
はやしだ:全米の貯水池おさえてるってのもスゴすぎる。そこまでしてミネラルウォーター業界に君臨したいのか? 
やすい:肝心のジャッキーアクションもイマイチだったな。
はやしだ:いまいちというか、ドリームワークスに全部頼りっきりだった。もったいない使い方。たたき用の牛肉をハンバーグに使うようなもんでっせ?
やすい:ドリームワークスとジャッキーという取り合わせが悪いな。
はやしだ:うん。次いこうか。『007/ダイ・アナザー・デイ』
やすい:これはすごいねー。わし寝てたんだけど、なんか大変だったんでしょ、ボンちゃん。
はやしだ:ボンちゃんいきなり北朝鮮に拉致されて拷問三昧の日々。出所したとき妙に血色良かった気がするけど。
やすい:キムチパワーだ。それにしても、北朝鮮軍が妙にハイテクだったなー。
はやしだ:あんな兵器あったら核などいらぬ!
やすい:ハッ! って目覚めたら、そこらの小屋でボンちゃんとハル・ベリーが組んずほぐれつハッスルしててむかついた。
はやしだ:ハル・ベリーってボンドガールってタマじゃないと思うんだが。
やすい:黒いしな。
はやしだ:『ソードフィッシュ』のイキナリ乳見せも、いまだにトラウマだよ。
やすい:腹も黒けりゃ、乳首も黒い、オマケにあそこも真っ黒け、ってボンドガールだったなー
はやしだ:私生活では不幸続きらしいから大目に見よう。次。『スパイダー/ 少年は蜘蛛にキスをする』を僕だけ観た。
やすい:面白かったかー?
はやしだ:クローネンバーグ監督で、ガブリエル・バーンとレイフ・ファインズ共演なんで期待してたんだが、見事にハズレ。精神病患者が主人公で、最後が妄想オチって、そのまんまやないか!
やすい:スパイダーだけに、すっぱい(失敗)だー。
はやしだ:…次。『デアデビル』。盲目のアメコミヒーローをベン・フレックが演じた。これ結構好き。
やすい:なんか、怖いヒーローだったな。正義のためには何をやっても良いというアメリカンスピリッツ丸出しで。
はやしだ:その独善性が良い。弁護士の仕事で有罪にできなかったやつを腹いせで殺す。アブネ〜。
やすい:敵役で登場したコリン・ファレルのキャラも変で面白かった。
はやしだ:女性器マークみたいなんが額のど真ん中にあるのな。アホ丸出し。
やすい:ヒロインもなぜか強いし。
はやしだ:2ではシレッと復活してんだろーなー。ところで、この映画で使われた「盲人ビジュアル」がかなり面白かったんだけど。
やすい:そんなんあったっけ。あのソナーみたいなやつ?
はやしだ:そうそう。普通の人間の視界って180+αでしょ? でもデアデビルは音の反響でああいうソナー視界が全包囲に広がってんの! スゴくない? 盲人っていいなー、って思った。
やすい:いいかー? エロ本も読めんし。
はやしだ:点字にすりゃいいじゃん? 字幕もさ。ここ読んでる盲人の方がいたら、本当に普段からあんなソナー視界なのか教えて欲しい。次だ。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 』
やすい:ディカプリオが詐欺師なんだけど、なんか詐欺師っぽくないんだよなー。
はやしだ:トム・ハンクスも刑事っぽくなかった。ミス・キャストだよね2人とも。悪くはないんだが。
やすい:トム・ハンクスが詐欺師の方が良かった
はやしだ:トム・ハンクスに金貸してって言われたら断りきれないだろうな。
やすい:スピルバーグ! ってカンジの作品でもなかったなぁ
はやしだ:不思議な佳作ってところか?
やすい:そういえば、この作品の中で、国際線のパイロットがモテモテで子供にサインをねだられたりしてたけど、そんなにスゴイ職業なのかパイロットって
はやしだ:じゃないの? 今も昔も。
やすい:マジで? パイロットになればよかった。フラップアップ! フラップアップ! パワー!
はやしだ:こりゃ駄目かもしれんね〜。
やすい:次いってみよー
はやしだ:『X−MEN2』だ。
やすい:これは『1』の方が面白かったなー
はやしだ:え〜、そう? 僕は2のい方が良かった。
やすい:『2』のマグニートーがさー、なんかバカっぽくて。人間の軍隊も弱いし
はやしだ:敵不在のドラマだったな。でもビックリ人間が増えて嬉しかったぞ。
やすい:『1』で液体になった議員が出てくれば感動だったのに
はやしだ:ちゃんとミスティークが設定を引き継いで議員に化けて出てきたのが偉いと思った。3ではキャスト総とっかえの噂があるけど、残念だね。
やすい:みんな売れっ子やし、ギャラがたまらんのやろうね。まさかストームがアカデミー賞取るなんて誰も思わなかったろうし。
はやしだ:ハル・ベリーはアカデミー賞ってタマじゃないと思うんだが。名前がラズベリーと似てるし。
やすい:今年のラズベリー賞ってなんだったっけ?
はやしだ:知らない。後で調べてみよう。
やすい:あ、アレだ。ガイ・リッチーのマドンナ主演のヤツだ。(http://cinemakun.com/award/razz02.html
はやしだ:ああ。マドンナがサゲマンだってハッキリしたな。
やすい:ライク・ア・バージンとか言ってる場合じゃないぜ
はやしだ:ガイ・リッチーはマドンナと早く別れて映画を頑張れ。
やすい:次ー。
はやしだ:『戦場のピアニスト』
やすい:芸は身を助けるっつー話やね。あ、テレ東で小川vs川田やってる
はやしだ:観ながらやるか。
やすい:おう。
はやしだ:戦場で「私はデンジャラスハイキックのレスラーです」って名乗ったら射殺されるだろうな。
やすい:戦場で会ったのが希少な職業だったのが良かったんだろうな。同人作家とか。
はやしだ:しかし『アドルフに告ぐ』では世界的なバイオリニストが演奏しながら射殺されてたし、なんとも言えんね。相手が良かったんだろう。
やすい:吊り橋効果ってヤツか。ストックホルム症候群というか。
はやしだ:たまたまピアノ弾けたし、たまたま生き残った、っていう、「いるだけ感」が良かった。あの主人公は。実話ならではじゃね。
やすい:ユダヤ人虐殺と言うお話は今更周知のことだし、悲しいとか感動とか、そういうのは無かったなー。
はやしだ:そうそう、火炎放射器がすごかった! ガラス突き破って炎が噴出すんのな。あれは恐い。
やすい:普通にライフル撃たれるより全然怖いな、火炎。
はやしだ:燃えるというよりも、吹き飛ぶだろうアレは。小川のSTOより効くやろね。
やすい:『リーサルウェポン2』の火炎放射器男は全然怖くなかったのになぁ。
はやしだ:『バトルランナー』の火炎放射器男も全然怖くなかったのになぁ。
やすい:まぁ、「火=怖い」という教訓を得た作品だったね。次。
はやしだ:次は『8MILE』
やすい:ストーリーは青春成り上がりものなんだけど、出てくる若者が、みんなバカでクズで、全然感情移入できない。
はやしだ:後で気づいたんだけど、『サタデーナイト・フィーバー』と似てるよね、これ。
やすい:似てるけどなぁ。個人的にヒップホップ文化って好きじゃないんDA・YO・NE
はやしだ:黒人がいつでもどこでもチェケラッチョだってことが良くわかった。劇中にエミネムの曲がほとんど流れないのが不思議というか不満だったね。
やすい:ラップバトルに向けての特訓のシーンでエミネム版『アイオブザタイガー』が流れればよかったのに…わはは長州と橋本おもしろい。
はやしだ:「吐いた言葉飲み込むなよコラ!」だってさ。長州引退したんじゃなかったのか。
やすい:新日では引退…ってことなんだろう。WJも大変らしいし
はやしだ:次は『マトリックス リローデッド』なんだけど。
やすい:レボリューションズと一緒でやるか
はやしだ:うん。じゃあ次。『スパイ・ゾルゲ』に行きました。僕だけが。
やすい:これも今年度ワースト1に推される作品だけど、そんなにスゴイの?
はやしだ:いや〜? 普通だったよ。ちょっと長かったかな、ぐらいで。ときどき邦画界に出現する変なSF大作よか良いんじゃないの?
やすい:ふーん。まぁ、どうせ観ないからいいけど。次
はやしだ:『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』
やすい:面白かった。なんか、朗らかで。
はやしだ:いろんな映画のパロディがあったね。ある意味キルビルよりよっぽどオタクっぽい映画だった。
やすい:女3人揃えば姦しいを地でいく作品だったね。
はやしだ:キャメロン・ディアスもバリモアも賞味期限切れてるんだがな。明らかに。
やすい:実際、アップで撮られるとやばいよな。
はやしだ:ディアスなんか特にね。デミ・ムーアの整形人造人間っぷりもすごかった。
やすい:デミ・ムーアは、なんなんだろうあの改造っぷりは。親が見たら泣くって。
はやしだ:CGかと思ったよ。
やすい:デミムーアに殺されるブルース・ウィリスには笑った。
はやしだ:あれは可笑しかったね。瞬殺。直接撃って欲しかった気もするけど。
やすい:前作に登場したビル・マーレイがルーシー・リューと喧嘩して降板したってのも笑える
はやしだ:代役が黒人って。しかも義理の弟だっけ?
やすい:そういう無茶なトコも本作だから許されるというかね。
はやしだ:だねー。次だ。『リベリオン』。再上映を高田馬場で観た。
やすい:これは素晴らしいね。作品が云々ではなくて、ガン=カタがさ!
はやしだ:ガン=カタ紹介ビデオのノリで観ると最高だね。深夜の通販でやってるエクササイズマシーンに付いてる解説ビデオ。
やすい:ほんともう、ガン=カタを生み出しただけでも偉大なんだが、何気に配役がワリと豪華なんだよなぁ。
はやしだ:ボロミア(ショーン・ビーン)のガン=カタも見たかった。
やすい:ショーン・ビーンはせめて一騎打ちの果てに死ねばかっこよかったのに。
はやしだ:ガン=カタ対決はラストにお預けってところか。
やすい:続編はできんのかなー。興行的に最悪だったそうなんだが
はやしだ:金があれば出来るって監督インタビューがどっかにあった。
やすい:金かー。
はやしだ:まあ、金があったらあったであんま面白い続編できる気がしないんだけどね。
やすい:続編なんかよりさっき言ってたガン=カタエクササイズビデオとか作ったほうが面白いかもな
はやしだ:いろんな映画の銃撃シーンにガン=カタを持っていったらどうなるか、是非見てみたい。『ブラザー』のラストとか。壁穴だらけなのに全部よけてんの。『プライベート・ライアン』のオマハビーチで1人だけすごい平気なのがいたりな。
やすい:こわいなー、それは。『バンドオブブラザース』のスピアーズ大尉もそれで敵陣突破したのかも。
はやしだ:あり得るな。『ゴッド・ファーザー』のビトー・コルレオーネもガン=カタ修得してたかもよ? 5、6発撃たれても死ななかったから。ソニーも料金所でヒラヒラ踊ってんのな。
やすい:あの料金所で生きてたらスゴイな
はやしだ:そこまで強いのに兵役免除してるんじゃねーよ、って話ですわ。
やすい:いいなぁガン=カタ。誰か道場でも作れば良いのになぁ。
はやしだ:床の間に二丁拳銃が祭ってあるんだろうな。練習用に木銃(ぼくじゅう)があって。
やすい:オイオイオイ、来るぜこりゃあ! 真の意味でのガン=カタブームが! 次いこう。
はやしだ:『デッド・コースター』。危うく見逃すところだった『ファイナル・デスティネーション』の続編。
やすい:ヒドイよね、勝手に変な邦題つけるなんて。
はやしだ:どういう判断なんだか。アメリカでヒットした1作目を売ることができなかった配給の責任逃れも甚だしいな。
やすい:『2』と名付けといて、全然内容が違うってんならまだしも、『デッドコースター』は完全に前作とリンクしてるからなぁ。
はやしだ:知らずに見に来た人はビックリしただろうな。映画の内容なんだが、まず最初のカー・アクションがド迫力だった。主人公も含めて全員死ぬのが前提のシーンだからな。普通のアクション映画とは全然違う。
やすい:いきなり初っ端から大クラッシュだかんね。あっちでこちでドッカンドッカンと死んでいく様は圧巻だった。
はやしだ:事故シーンもいちいち小技が効いてて良いんだよ。丸太でミンチになったり、ペットボトルが挟まってブレーキがきかなかったり、燃えてる車に閉じ込められたり。
やすい:それがこのシリーズのミソでもあるわけだが、今作では前作以上に色々とヒネリがきいてて良かったな。
はやしだ:「TRIP」のTが隠れてRIPになってたり、「HEY E!」のHがポロッと落ちてEYEになってたり。その後の死に様を暗示。
やすい:ラストが強引で微妙だったけど、オチが良かったな。ドカーンと。
はやしだ:カラッとしてて良かった。是非3も作って欲しいよ。
やすい:しかし、これだけ人死にが出て清々しい気分になれる映画ってのも珍しいなぁ。
はやしだ:うん。なんなんだろうね、これは。感覚的にトムとジェリーでペタンコになったトムを見るのと変わらんのじゃないか?
やすい:まぁ、でもスプラッタ系苦手な人にはオススメできんかもな。けっこうグロイし。
はやしだ:どうせ見ない人は絶対見ないタイプの映画だろうし。それだけに邦題の改悪は許せん。ただでさえ少ないファンを斬り捨ててどうすんだバカ!
やすい:次いこ次ー
はやしだ:ズズンズンズズン! ズズンズンズズン! 『ターミネーター3』
やすい:タララ〜ラララ〜 アイルビーバッグーとかなんとか言ったりしまして。エドワード・ファーロングじゃなくなって残念だった。
はやしだ:なんですかあの猿は。人類の未来は猿の惑星か。2の段階で何かが未来のジョンの顔型に作用したのかな。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマーティの両親や兄弟の容姿がコロコロ変わったみたいにさー。
やすい:『バック・トゥ〜』は演じてる人は一緒だから面白かったんだがなぁ。あんなサル顔よりもヤク中のエドワード・ファーロングの方が役柄に合ってる気がするんだが。あと、敵サイボーグの女も全然強そうに見えんし。
はやしだ:ロバート・パトリックの線を狙って外したね。あんま恐くなさそうな女優の方が良かったのに。
やすい:ヒロインのクレア・デーンズの方が強そうだ。
はやしだ:鼻やら顎やらごつかったもんな。
やすい:でもまぁ、映画としては可もなく不可もなくってとこか。アクションは、もっとヘコイのを想像してたんだが、ドカンドカンと周囲を破壊しまくる展開はワリと良かったし。あの精神科医がまた出てくるとは思わなかった。
はやしだ:3作皆勤賞だからな。いっつも一番危ないところで助かってるデッドコースター野郎。でも結局核で死んじゃったんだろうねー。
やすい:次回作で、ジョン・コナーの部下としてシレっと出てきたらいいな。で、またターミネーターが襲来してビックリする。
はやしだ:4〜5作目の構想もあるそうだけど、もうやめてもいいよ、と言いたい。ほぼ人類滅亡後の荒れ果てた地球なんかビジュアル的にくだらんし。意表を突いて西部時代とかにタイムスリップしてほしい。
やすい:タイムスリップものにすると面白いかもな。ジョンがスカイネットの魔の手から逃げるたびに色んな時代にタイムスリップすんのな。で、同じくタイムスリップしてきた裸のシュワちゃんがインディアン倒して、インディアン服着て、ドンドットット〜ドンドットット〜ドンドットット〜って、なんでやねん!
はやしだ:次いきまひょか。『ハルク』
やすい:ヤスイ的に今年度のワースト1なんですが。
はやしだ:う〜ん。恐らく僕も。
やすい:なーんかさぁ、全てにおいてヒドイというか、見るべき所が無いというか、ヒドイよ!
はやしだ:CGシーンだけ観るとそれほどひどくはないんだがなー。やっぱあのチカチカするカット割が生理的にいらつく。目と脳が激しく疲れる。こんなの映画の内容以前の問題。
やすい:内容もおかしい。全てが偶然の上で成り立ってるような脚本に唖然とした。せめてそれらをまとめるキー的要素を盛り込んでおけばなんとか観れるんだけどさー。
はやしだ:ハルクがゴジラみたいに人間にとって害だということをもっと前面に押し出したらピカレスクものとして成り立ったのにな。中途半端なんだよ。あと、ライバル不在なのに不死身すぎるし。
やすい:原作は知らないんだが、全体的に表面だけ繕ってて、薄っぺらなんだよ。同じくアメコミものの『デアデビル』やら『スパイダーマン』に比べると、主人公のキャラが悲しいまでに立ってないのが致命的。
はやしだ:変身しちゃったら全部CGだもんなー。けつまずいた拍子に母親が父親に刺されるトラウマも意味不明だし。不慮の事故でしょアレは。父親が自分を実験材料にしたことに対してどう思ってるのかハッキリしないのが問題。
やすい:ジェニファー・コネリーの乳がしぼんでて腰が抜けそうになったぞ。
はやしだ:目が悪くなったかと思ったっつーの。貧乳手術だろうな。哀しいね。
やすい:時代の生んだ悲劇やね。
はやしだ:『ハルク』の次は、『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』
やすい:面白かったとちゃいますか? 死刑囚のケビン・スペイシーが頑張ってた。
はやしだ:スペイシーのファックシーンは見ちゃいけないもん見た感じがした。
やすい:そもそも、なんで死刑になったんだっけ。なんか印象が薄いなー。
はやしだ:知り合いの女性の強姦殺人だべ。
やすい:ああ、そうか。で、それが実はアレがアレで、最後にドンデン返しがありまっせ〜? …ってヤツだな。
はやしだ:話自体はイーストウッドの『トゥルー・クライム』に似てるかも?
やすい:でも、死刑が執行された後にドンデン返しとか言われてもなぁ。
はやしだ:少なくともこの映画見た後に「死刑はいけない」って思わないよな。死にたきゃ勝手にしろ、という気分になった。
やすい:この映画にこめられた「死刑制度への疑問」ってメッセージ、人に言われるまで気付かなかったよ
はやしだ:「死刑制度の裏をかいて得意になってる人の映画」ってところだな。独善的。
やすい:面白かったけど、スカっとしない映画だわなー。次ー
はやしだ:『踊る大捜査線 THE MOVIE /レインボーブリッジを封鎖せよ!』を僕だけ観た。青島ー!!
やすい:封鎖したー! 次ー。
はやしだ:『呪怨2』! ガビョと観た。 
やすい:ノリピー!
はやしだ:やー、つまらんかった。
やすい:俊雄くんはー?
はやしだ:いたかな? あんま覚えてない。もう記憶の中で1と2がごっちゃになってる。どーでもエエわ。
やすい:俊雄くん、俊雄クーン!
はやしだ:次! 『HERO』
やすい:一言で言うと『グリーンデスティニー』よりは面白かった。
はやしだ:うん。チャン・ツィイーはもう飽きた。馳の奥さんに似てるし。
やすい:最近のアジア映画って何かっつーと、チャン・ツィイーね。
はやしだ:アジアではチャン・ツィイー、アメリカではルーシー・リューな。
やすい:なんかもう、ステレオタイプになってきたな。
はやしだ:ところで『HERO』はいちいち「今までの嘘だった」ってリセット感覚で語るリンチェイにちょっとイラついたんだが。最後まで感情移入ができない。
やすい:どれが嘘でどれが真実なのか、よくわかんなかった。
はやしだ:印象が薄くなるよな。あと、矢の嵐の中で弟子達に習字を強制して自分は一番奥にひっこんでた先生はひどいと思った。
やすい:ていうか、矢の雨の中で習字してる連中は、なんなんだ。欧米人はそういうところにオリエンタリズムを見出すか。
はやしだ:やつらに日航機の墜落現場から見つかった手帳に書かれたミミズがのたくったような遺書見せたら感涙でむせぶだろうな。
やすい:リンチェイも始皇帝暗殺しにいって、直前でやめるしな。そのために死んでいった人たちはどうなるんだ。
はやしだ:長期的な視点で見て始皇帝みたいな人物は必要なんだろうが、そんなことあの場で気づくなよって。
やすい:ワイヤーアクションだらけの殺陣も、一回見ちゃうと何の新鮮味も無いな。
はやしだ:うん。そろそろ次のステップに進むべき。ワイヤーアクションだらけの水泳大会とか。
やすい:ワイヤー使ったラブストーリーとか出来ても良い頃だな。
はやしだ:次だ。『28日後...』を僕だけ観てきた。個人的にはベストかな? 
やすい:そんななぁ、もうオマエは、モテようとしてさ!
はやしだ:モテねーよ! ゾンビ映画だぞ。
やすい:ダニー・ボイル〜とか言って。
はやしだ:モテ系の監督って確かにあるよな。岩井なんたらとか。そういう。
やすい:くそつまんねー芸術家気取りのヤツらな。チェン・カイコーとか褒めんのな。
はやしだ:とにかく、『28日後...』は良かったぞ。ゾンビが恐過ぎる。猛ダッシュしてくるんだから。
やすい:そんなんゾンビちゃうわー。
はやしだ:厳密には狂暴化ウィルスに感染した人間なんだ。
やすい:まぁワシは観てへんからなんとも言えんけど。次いこやー
はやしだ:次。『デス・フロント』
やすい:そんなんもあったなぁ。第1次大戦における西部戦線の塹壕で巻き起こるホラー! という設定に引かれて観に行ったんだがなぁ。
はやしだ:ドイツ軍の亡霊が主人公だけ逃がしてやる理由が「お前は親切だった」ってアンタ、傘地蔵じゃないんだから。
やすい:ホラーというより、なんか味方が正気を失って同士討ちしていく話だったな。もうちょっとドロドロのグログロを想像してただけにガッカリだ。
はやしだ:鉄条網が襲ってくる特撮がハリーハウゼンぽくてうけた。
やすい:妙に前時代的だったな。とにかく金かけてなさそーな作品だった。
はやしだ:次。『座頭市』
やすい:面白かった。往年の座頭市を、見事に北野武流にアレンジしたな〜って。
はやしだ:面白かったね。
やすい:合成だけど、派手に飛び散る血飛沫が爽快だった。
はやしだ:最後の「ひとこと」は蛇足って感じがしたけどな。
やすい:浅野タタノブとの殺陣のやりとり面白かったな。「こーきたら、あーする」って妄想してるトコ。
はやしだ:なんかニヤついてなかったか忠信。結局、机上の空論は座頭市のアドリブで打ち負かされるんだが。
やすい:そういうユーモアがたけしらしくて面白い。
はやしだ:最後の「目が開いてたって見えないもんがいっぱいある(大意)」ってセリフは、自分の映画を認めて来なかった邦画界に皮肉をこめて言ってるんじゃないの? 外国では立派に賞だってもらえるのに、お前らはメクラだったと。だから座頭市も金髪。
やすい:日本でも十分認められてると思うけどなー。むしろ、邦画界全体が目を開けて海外を意識しろってカンジじゃないの?
はやしだ:認められだしたのってバイク事故以降じゃない。それ以前の鬱屈がずいぶんある気がするんだけどな。
やすい:バイク事故なんてのもあったなー。まぁいいんじゃないの、面白けりゃ。
はやしだ:次は『閉ざされた森』だ。
やすい:まぁ、面白かったーかなぁ? 微妙。
はやしだ:『HERO』もそうだけど、話が語り手の主観やなんやで二転三転する『藪の中』形式の話だった。最近多過ぎるよ、そういう話が。
やすい:先述の『ライフオブデビットゲイル』もそうだな。まぁ、確かにサスペンスものにはもってこいの形式だけど、こう乱発されると飽きるな。
はやしだ:飽きる。この映画の隊員の嘘で傑作だったのは、5、6人の死体が消えた理由で「嵐に吹き飛ばされた」ってやつ。小学生か!
やすい:トラボルタ組のアジトも基地の近所にあるしな。よくバレなかったな。
はやしだ:最初にトラボルタがいたところがめちゃくちゃ基地の近所って最後までふせてるのは、観客に対してアンフェアだ。細かいところがいろいろトホホな映画だった。
やすい:全てが寸分狂いなくトラボルタの思惑通り進むってのが気に食わない。なんや、孔明かこいつ。
はやしだ:最後背中から撃たれて死んだらどうするつもりだったんだろうな。あそこで女が助けてくれることも計算してたらすごいぞ。
やすい:折角『パルプフィクション』以来のトラボルタ&サミュちゃんのコンビなんだから、もっと弾けて欲しかったなぁ。
はやしだ:次は『S.W.A.T. 』だ。
やすい:2週連続でサミュとはね。映画の内容より、『SWAT』やってる映画館の隣で『閉ざされた森』やっててまいった。サ、サミュエルが2人!
はやしだ:映画館にかかってた『S.W.A.T.』の看板で出演者の下に来る名前が全員食い違ってたのが気になった。サミュエルの下に「コリン・ファレル」って。
やすい:映画の内容やけど、まぁ、つまんなかった。『S.W.A.T.』の特殊部隊ップリが全く生かされてない。
はやしだ:最後に殴り合いになるのはな〜。橋にセスナ不時着させた悪役パイロット2人が一番プロフェッショナルだと思ったよ。
やすい:中盤までの訓練シーンがもっとも『S.W.A.T.』らしかった。それ以降は普通の中途半端アクション。
はやしだ:壁を貫通する特殊銛ガンはすごかったけど、中から出てきたのがパンツいっちょの変質者のジジイだし。S.W.A.T.の仲間が2人も裏切るってのも、意外を通り越してあきれたね。
やすい:S.W.A.T.も人の子…ってことなんだろうね。
はやしだ:次いくか。リドリー・スコットの仕掛けた罠。ヒントは犬。『マッチスティック・メン』だ。
やすい:罠もなんもありゃあせんがな。観てて普通にわかったがな。
はやしだ:釈然としない結末だったな。幸せはどこに? ホラ、足元をご覧よ、きっと転がってるさ〜♪ みたいな。
やすい:ヒントは犬って、ヒントでもなんでもないがな。
はやしだ:『閉ざされた森』の「ヒントは『8』」もヒントじゃなかったし。映画の宣伝業界は観客なめてるよな。
やすい:謎がありゃあ客が寄ってくると思ってんだろう。『シックスセンス』以来の悪癖だなぁ。
はやしだ:とにかく、『マッチスティック・メン』はケイジ1人負けの哀しい映画だったよ。
やすい:まぁ、つまんないってわけでもないけど、これといって見るべきトコも無いっつーか。
はやしだ:次は「女も惚れる男のドラマ」、『インファナル・アフェア』の登場〜。
やすい:こらぁ、ヤスイの今年ナンバー1でんがな。面白かった。
はやしだ:よし。次。
やすい:待て待て待て。おもろかったやないの。
はやしだ:う〜ん。ケリー・チャンは良かったけどなー。
やすい:なんでやねん、女なんかどうでもええねん。男のドラマなんだから。ヤクザに潜入した警官と警察に潜入したヤクザのせめぎあいが手に汗握りまっせ〜?
はやしだ:またまた。モテたいのか?「ドニさま〜」とか言ってる婦女子に?
やすい:だからドニーは出てへんって! トニー・レオンとアンディ・ラウやがな。
はやしだ:トニーの舎弟がノアの丸藤に似てた。
やすい:似てないって! キミはもう、なんや、いちゃもんばっかつけて。モテない男のひがみかいな。 
はやしだ:正直ようわからんかったわ。男とかドラマとか。
やすい:キミあかんわー。キミみたいなのがマカロニを殺したんだよ、きっと。
はやしだ:次行っていいですかー?
やすい:面白かったぞ!
はやしだ:『スパイキッズ 3-D:ゲームオーバー』を僕だけ観た。
やすい:そんなんどーでもええがな。
はやしだ:シリーズのファン以外には無価値の作品だったよ。じゃあ次。『アンダルシアの夏』
やすい:短かった〜。いくら千円均一とは言え、もうちょっと観たかったよ。
はやしだ:ペペ頑張ってたね〜。
やすい:頑張ってたけどな、わざわざ映画でやる必要あんの? って話だわな。テレビスペシャルとかOVAでよろしやんか。
はやしだ:それは言えてる。自転車レースの映画ってだけだもんな。
やすい:こないだフラっと入った店でDVD買っちゃったんで改めて観たんだけど、テレビで十分だなーって思った。
はやしだ:買うなよな〜。小池栄子の特典映像は?
やすい:ねぇ。小池栄子が水着姿でアフレコしてる姿とか観たかったんだけどよー。自転車唱歌のPVが入ってた。見る気無いけど。
はやしだ:ほな、『キル・ビルVOL. 1』いきまひょか。
やすい:これは面白いつまんないなんて問題でなく、好き。
はやしだ:VOL1だけでも十分に楽しめるね。続編が楽しみだ。いつものタランティーノっぽくはなかったが、底抜けなおバカ映画だったな。
やすい:批評するのもアホらしいトンデモ映画だよね。ユマ・サーマンの真っ黄色のトラックスーツが如実にあらわしてるのはブルース・リーの金言「考えるな、感じるんだ」ってことなんだよ。
はやしだ:ただ、あえて言わせてもらうと、最後のオーレン戦は凡庸だった。座頭市がこれまでのチャンバラをふまえた新しいものを創造してたのと対照的。
やすい:まぁ、所詮はオタクの毛唐っすから。
はやしだ:ユマの名前は何で伏字なんだろうな。
やすい:なんでかね。指名手配でもされてんのかな。
はやしだ:放送禁止用語かな。
やすい:そういえば、昔プロ野球でマ○コビッチって名前の助っ人外人が来日して、マニーって登録名にされてたなー
はやしだ:あはは。マンコでビッチ。
やすい:ユマサーマンっていう卑猥な隠語があるのかもしれないよ。どっかの国ではさ。
はやしだ:次は『フレディVSジェイソン』
やすい:これは意外に面白かった。どうせ安っぽいモンだとバカにしてたんだけど、予想以上に良く出来てる。
はやしだ:手堅くまとまった続編ということで、T3と同じくらいの評価なんだけど。
やすい:対決とか言っといて、どうせ顔見せ程度でお茶を濁すのとちゃうかーと思ってたんだが、ガチンコで戦ってたな、あいつら。
はやしだ:ジェイソンも水が苦手の割にはよくもまあ、今までクリスタルレイクの周りをうろつき回ったもんだなあ。
やすい:まんじゅう怖いみたいなモンとちゃうか? しかし、ホーム有利の条件の中、フレディも頑張ったね
はやしだ:実体化していくごとに物理攻撃をうけつけて不利になっていくのは変だったけどな。『ゴーストハンターズ』のラスボスみたいだ。
やすい:結果、痛み分けみたいな幕だったけど、ファンとしては再戦を要求したいね。スリーカウント入れて決着をつけんと歯切れが悪いし。
はやしだ:プロレスみたいだね。遺恨試合が「スッキリ終わる」ことなんて永久にないのに、次を夢見てしまう。
やすい:しかし、ヒーロー対決モノってのは内容云々以前に燃えるので、もっとやってほしいな。『ダイハードvsスパイダーマン』とか
はやしだ:『マトリックス・リローデッド』『レボリューションズ』
やすい:今更言うことも無いがなー。『レボリューションズ』がなければ普通に面白かったねーで終われたのに。
はやしだ:流行に乗っかって3作に分けてみましたーってだけだったな。金返せ。さっさと次いこう。『ブルドッグ』
やすい:今年度ワースト2かな。
はやしだ:つまんなかったな〜。もうあいつの顔は見たくない。カパーゾ。脇役で良いよ、キミは。
やすい:ヴィン・ディーゼル。あんなヤツが「娘さんをボクに下さい」とか言ってきたら警察呼ぶね。まず髪を生やせと。
はやしだ:次。ジャッキー・チェンの『シャンハイ・ナイト』
やすい:西部開拓時代を舞台にした『シャンハイ・ヌーン』の続編。例の2人が今度は大英帝国で大暴れっちゅーわけだが、前作より面白かったんとちゃう?
はやしだ:よりジャッキーらしい小道具を使ったアクションが増えた。説明すっとばしてるからテンポも良いし。
やすい:ジャッキーさん、最近アクションの質が落ちてきたな〜と思ってただけに、生涯現役を印象付けたね。
はやしだ:ただ、ラストに近づいて仕掛けが大掛かりになるにつれてアクションが普通になっていくのは皮肉だったけど。西洋人には見た目が派手な方がうけるんだろう。
やすい:CMでさんざん流してたビックベン落下もたいしたこと無かったしな。
はやしだ:あそこらへんは正直ちょっと寝てた。
やすい:まぁ、ラストは普通だったしな。仇敵のドニー・イェンとの対決もたいしたこと無かったし。
はやしだ:次。『フォーン・ブース』
やすい:今年に入ってコリン・ファレル3回目ですよ? 頑張りすぎー
はやしだ:ワン・アイデア、ワン・シチュエーションで最後まで貫く男らしさが新鮮だった。無理に二転三転する最近のひねくれたのよりは良い。
やすい:内容がシンプルでいいよな。電話ボックスあるー、脅迫されるー、終わるー。
はやしだ:最後のゴム弾も、弾を装填するカットが入ってるだけですんなり納得できた。
やすい:最初に携帯でメール打ったときはバレたのに、2度目はバレなかったのはなんでだろう。
はやしだ:うま〜くやったんだよ。すんなり納得。
やすい:「うま〜く」て…かなんな〜。ボクとしてはもうすこし捻って欲しかったけどな、脚本。警察がコリンファレルの言うことを素直に信じすぎる。
はやしだ:妻と愛人(候補)がずっと外にいるのも変だったしな。
やすい:顔を出さない声だけの脅迫者が意外な人だったので驚いた。個人的にはそれくらいか。
はやしだ:次。『東京ゴッドファーザーズ』
やすい:面白かったなー。今年トップ3に入りまっせ。
はやしだ:次。『ラスト・サムライ』。トム・クルーズがさー。
やすい:早いよ! 『東京〜』面白いじゃん!
はやしだ:そうか〜? なんや、男の友情がか〜? ああ〜ん?
やすい:キミな〜男の友情とか、アニメとかにイヤな思い出でもあるんか?
はやしだ:いや、別に。東京〜は、絵と内容がマッチしてなかったと思うな。
やすい:そうか〜? コロコロ動いて良かったと思うけどなぁ。
はやしだ:ホームレスが主役って設定は面白い。冒険の予感がする。冒険というかサバイバル。
やすい:下手したら凍死やら餓死の危険があるからな。ホームレス狩りにもあったし。それを乗り越えて、拾った赤ん坊を母親の元へ返そうとする3人のホームレスの冒険スペクタクル! って、面白いやん。
はやしだ:うん。面白い。けど、それ以上にギャグが寒かったというか、ノリについてけなかったというか。あのオカマのかつぜつがときどき聞き取れなかったし。
やすい:まぁ、アニメ映画だし好き嫌いはあるかもね。ボクはアニメ好きやからええんだけど。
はやしだ:どうしても『パーフェクト・ブルー』的なものを期待しちゃうんだよな。ああいうのまたやってほしいわけ。
やすい:WOWOWでやるな。来春。
はやしだ:バットマンのやつな。楽しみだ。え〜と、次だゾ。『ラスト・サムライ』。トムがさー。
やすい:トムは役に立たなかったなー、アイツ。政府に軍事顧問に雇われて、初戦で敗北して捕虜になって、あとは日本の情景を楽しんでました。
はやしだ:しかも生き残って、また官軍側に戻って、あまつさえ天皇に上奏してたし。普通なら反乱軍は死刑だろ。なんであいつそんなに特権階級? 治外法権か?
やすい:外人だしなー。あと、渡辺謙の英語が流暢で驚いたな。
はやしだ:偉いぞ謙。アカデミーとってほしい。
やすい:借金返せたかなー。
はやしだ:真田広之も良かったな。
やすい:ほとんど喋らなかったからな。『戦国自衛隊』の真田を思い出したよ。
はやしだ:ヘリを落としたね。そう言えば、勝元が介錯するじゃん?
やすい:してたなー。
はやしだ:首をゴロンと切り落としてたけど、あれは罪人に対する斬首になるから正式には駄目なんだってな。武士の介錯は首の皮を少し残して胴体とつなげとく腕が要求されるらしいよ。勝元も切り落としちまって「やべ!」と思ったんじゃないの。
やすい:へー。じゃあ、敵将相手の場合はどうするんだ? 落ちないようにハシっとつかんどく? 首の皮一枚で首がブラーンてなったら逆に無礼な気もするけどなー。
はやしだ:エイリアンのアンドロイドっぽいな。首が転がってくほうが無礼なんだとさ。まあ、首斬っといて無礼もヘチマもないんだが。あとさー、勝元って死んだとき仰向けだっけ?
やすい:あー、どうだったっけ? 忘れた。
はやしだ:なんか桜見ながら仰向けだった気がするんだが、武士ならうつぶせで死ぬのが作法らしいよ。
やすい:死に際まで作法とか言われても。侍も大変だ。そりゃすたれるわなぁ。
はやしだ:なあ。辞世の句詠んだのかな勝元は。
やすい:あの、ホラ。桜の詩で結の苦が浮かんだとか言ってたやん。
はやしだ:浮かんだ…だけ? 発表しようよ。まあエエわ。
やすい:日本語でトムに伝えて、間違って伝えられたら面白いのに。
はやしだ:次。『フル・フロンタル』を僕だけ観た。
やすい:フル? フロ? なに?
はやしだ:ソダーバーグの新作。結構おもろかったよ。ブラピがブラピ役で出てた。あと、モルダーも。
やすい:へぇ。面白そうやな。
はやしだ:次いくぞー。今年最後は『ブルース・オールマイティ』
やすい:ブルースがオールマイティになるんですよ、コレは。
はやしだ:やることがセコかったな。コーヒーだのアンカーマンだの。
やすい:全編を通してジム・キャリーっぽいというか、オーバーアクションと変な動きで笑わせようと必死だった。
はやしだ:あんまり笑えなかったけどね。
やすい:ライバルの顔芸が一番面白かったな。あと、スタッフロールのNG集。
はやしだ:ジムお得意の下ネタがほとんど無くてがっかりさ。
やすい:神の能力を手に入れて、全知全能になっても、人の愛は動かせないのよ…ってしゃらくさい話だったな。
はやしだ:悪魔を神に入れ変えただけの、まんま『ディアボロス』やん! って途中で気づいた。仕事で成功すればするほど恋人が離れていくところとか。乞食の顔がモーガン・フリーマンにモーフィングしていくラストは『ディアボロス』のラストでジャーナリストの顔がパチーノになるのとソックリだ。
やすい:わざわざあんな駄作パクんなくてもいいのになぁ。
はやしだ:いや、ああいう微妙なのこそパクられるんじゃないの?気づかないと思って。
やすい:不覚にもラストで寝てしまい、オチがよくわかんなかったんだけど、やっぱ愛だろ、愛。 …ってことなんだな。ぺっ。
はやしだ:水害にやられた日本のキタモト市?の人々はどうしてくれる。
やすい:そういえば、恋人役がブラピの奥さんだった。
はやしだ:ふ〜ん。
やすい:どうでもいいけどな。というわけで、わー、終わった。全部で何本だ?
はやしだ:わかんない。数えてエントリーしてランキング発表は後日しよう。


ランキング発表は後日!



※対談はIRCにておこなわれました。

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