2009年の映画を振り返る

映画対談 〜女神の報酬〜

対談する人
はやしだ(全日本映画ミシュラン委員会 会長 兼 書記長補佐)
ヤスイ(全日本映画ミシュラン委員会 書記長 兼 会長代理)

はやしだ(以下ハヤシダ):お邪魔しま〜す。映画対談はじめ…
バンド:タッタタリラタッタタ〜タッタタリラタッタタ〜タッタタリラタッタタ〜♪
ハヤシダ:……。
やすい(以下ヤスイ):よう、はやしだ! ヤスイ家へようこそ。歓迎ショーだよ。綺麗どころをってね?
ハヤシダ:ヤスイ! ちょっとこっちへ。
ヤスイ:え? ……なんでも欲しいもの言ってよ。
ハヤシダ:どこの女だ?
ヤスイ:自分で聞いてみなよ〜。
ハヤシダ:全員帰してくれ。
ヤスイ:え? ちょっとそれは〜……。
ハヤシダ:対談しに来てるんだし。夕方にはもう帰らきゃいけない。疲れてるんだ。帰せ。バンドもだ。
ヤスイ:……おい、みんな帰って。もういいから。ホラホラ、早くしろ! 出てけ!
ハヤシダ:さてと、それでは全日本映画ミシュラン委員会の映画各賞を決める対談を始めよう。まず一発目〜。『007/慰めの報酬』
ヤスイ:慰めてたね〜。ボクも慰めるほうやけど、ボンドには負けるね〜。
ハヤシダ:お前慰めんの好っきゃもんな〜。
ヤスイ:よせやい。ダニエルちゃんボンド2作目でしたが、どうですか彼は。やっていけますか。
ハヤシダ:やってけるやってける。僕が保障する。しかし今回、珍しくメインのボンドガールとは寝なかったな。ちゃっかりカキタレとはやってたけど。
ヤスイ:カキタレ殺されたけどな。なんか、前作からボンドと寝た女全員死んでるんだけど。サゲチンにも程があるというか。
ハヤシダ:3人寝て3人死んだからね。しかも全員むごたらしい死に方だからなあ。寝てない1人が生き残ったのも信憑性をいや増している。呪いのチンコだよ〜。Eホラーだよ〜。
ヤスイ:怖ぁ。もう次回作ボンドが何人と寝るのか、それだけが気掛かりだ。
ハヤシダ:ミスターホワイトがちゃっかり生き残ったのが可笑しかった。なんという強運の持ち主か。しかも絆創膏してオペラ観劇とは恐れ入るぜ。
ヤスイ:あいつは組織からの制裁を受けなかったのな。ボンドに拘束されても口割らなかったし。意外と仁義に厚い男なのか。
ハヤシダ:前作で脇役だったマティスが無理矢理ボンドの旧知の友人みたく扱われてたな。スパイ同士の友情みたいな。
ヤスイ:あいつ生きてたのね。なんか、前作で拉致られたっぽい退場だったから死んだものと思ってた。
ハヤシダ:ボンドだって「マティスの尋問は続けろ」って最後まで疑ってたのに。それが掌を返したように現れて協力しろって言われてもさ〜。結果死んじゃったし。マティスも相当なお人よしだ。
ヤスイ:優しい…バカよ…。あと、ラストのホテル、爆発しすぎ。
ハヤシダ:ボンバーマンかと。ティンクルスタースプライツの連爆モードかと。駐車場の奥にちょっとぶつかったら大爆発してフィーバー開始だもんな。
ヤスイ:なんなんだよ、あの燃料電池とか言うヤツ。せめてホテルの地下深くに設置するとかしないとさぁ。設計ミスというより設計思想そのものが間違いすぎてるだろ。小火で全員死ぬぞ、あの建物。
ハヤシダ:爆発の仕方が尋常じゃなかったからなあ。スプリンクラーも機能してなかったみたいだし。ホテルニュージャパンでもあそこまでじゃなかったと思うよホントに。あのホテル、普通の需要ってあったのかね? 砂漠のド真ん中の駅からも遠そうな、まわりになんもない場所で。
ヤスイ:もういい、次! 『ミラーズ』
ハヤシダ:『24』のキーファー・サザーランドがジャックバウアーばりに頑張ってたね。ジャックバウアーにしか見えなかった。拳銃構えるともう。全然怖くなかった。
ヤスイ:霊やら悪魔なんかに負けるイメージが湧かないんだよなぁ。
ハヤシダ:霊もまわりくどいことしてたな〜。警備員を脅して自分らを殺した犯人探し。なんだそれ。
ヤスイ:ねぇ。意外と万能っぽかったのに。頭悪かったんだな。
ハヤシダ:バウアーの家まで遠征できたぐらいなんだから。自分で探せよ。バウアーが何回も車をスピンさせて急停止するのも安っぽくてトホホだった。
ヤスイ:あとさー、昼番の警備員が無事だったのはなぜ? てっきりアイツが黒幕だと思ったのに。
ハヤシダ:霊感が極端に無いやつだったんだろな。霊に囲まれてお茶すすってたんだろう。
ヤスイ:で、その霊だか悪魔だかを解き放った元凶の婆さんが、のうのうと楽隠居してやがるし。なんなんだ、あのババア。
ハヤシダ:いくら分裂したとは言え、連続殺人犯が野放しになってるわけだもんな。アバウトすぎるっちゅーかなんちゅーか。しかも協力拒むし。
ヤスイ:結局、ジャックバウアーに銃で脅されて渋々協力すんのな。で、「あなたの家族のためだから」みたいな白々しいこと言うし。もう遅いんだよババア!
ハヤシダ:でも結果から考えたらさ〜、あのババア連れてかなかった方が良かったんじゃね? とっとと霊の射程距離の外に引っ越せば良かったんだよ。バカバウアー。
ヤスイ:最終的にババアに憑依してパワーアップしたしな。ババア最凶伝説。
ハヤシダ:ババア最終形態を解き放っただけという。最後のオレ=幽霊オチもなんだかな〜。バカバウアー。
ヤスイ:バウアーいい子よー? めっちゃいいエピソードあんねん。あの、子犬を。
ハヤシダ:トラックに轢かれた子犬の親指切り取って指紋照合したエピソードとか?
ヤスイ:街角のショーウインドーのトランペット眺めてた黒人の少年にしこたま自白剤打って吐かせた話とか。
ハヤシダ:お次はイーストウッドの『チェンジリング』。チェンジしてたね。これでもかってぐらい。
ヤスイ:子供が汽車から降りてきた瞬間に「チェンジ」って言ってたし。ジョリー。
ハヤシダ:チェンジするたびに劣化してくんだろーなあ。そういうコントどっかで観たことあんで?
ヤスイ:仕舞いにゃ黒人の子供とか連れてくる。
ハヤシダ:話が予想外の方向に二転三転して面白かったなあ。
ヤスイ:てっきり、陰気で鬱っぽい話かと思ったけど、予想以上にエンターテインメントしてたね。猟奇殺人あり法廷あり絞首刑あり。
ハヤシダ:絞首刑の最初から最後まで見せるもんなあ。見上げたサービス精神だよ。
ヤスイ:おかげで、楽しかったね。しかし、アンジェリーナ・ジョリーなら子供が1人いなくなったってよそから貰って来りゃええやん、って思ってしまう。
ハヤシダ:世界的な養子コレクターだしな。養子ランドでも作るつもりなんだろか。
ヤスイ:訓練して私兵集団でも作るんじゃろか。
ハヤシダ:「血が繋がってないのを利用して満点パパに出て似顔絵で『ええっ!?』って思わせるランド」とか。
ヤスイ:違う子供を押し付けて、ごり押しする警察もすごいよなぁ。アメリカの警察って大抵腐敗してるね。
ハヤシダ:腐敗ランドを作れるぐらいさ。替え玉として無理矢理連れて来られた浮浪者の子供もちょっと可哀想だったなあ。家ではアンジーに怒鳴られるし学校じゃ笑いものだし。生きてて楽しいか?
ヤスイ:そこまでする価値があったんだよ、路頭に迷ってたあの子にとっては。どうでもいいけど。で、結局本物の息子は生きてたのか死んでたのか。
ハヤシダ:名乗り出なかったってことは、母親が嫌いだったのかも。
ヤスイ:母子家庭だしなぁ。逃げた先で幸せに暮らしてんじゃねーの。
ハヤシダ:母子家庭だしなあ……って、それちょっと問題発言でないかい?
ヤスイ:だって、学校でイジメられるぜー。父無し子ってからかわれて。給食費無くなったら真っ先に疑われて。修学旅行の積立金払えなくて。
ハヤシダ:しかし逃げたところで父無しどころか母無し属性もついてわまるぞ? おまけに宿無しだし。
ヤスイ:そこはそれ、裕福な夫妻に拾われて。で、すくすく育って。で、徴兵されて、ノルマンディーで蜂の巣に。
ハヤシダ:殺人鬼から逃げ延びて最後がそれじゃ救われないぜ? 女子大生?
ヤスイ:なんで『チェンジリング』から『男塾』に話が飛ぶんだよ。
ハヤシダ:なんでだろ? 深層心理で結びついてたのかもしれん。
ヤスイ:次! 『ジェネラル・ルージュの凱旋』
ハヤシダ:凱旋イコール大惨事が勃発するときだからなあ。素直に祝福してよいものやら。
ヤスイ:ジェネラル・ルージュが出たぞー! って。
ハヤシダ:一作目より良くなってた気がした。
ヤスイ:竹内結子と阿部ちゃんのコンビが前作に比べて大人しくなってくれたおかげで、アクが抜けてすっきりしたというか。
ハヤシダ:阿部ちゃんはそばとうどんをちゃんぽんする食い方はやめたのかなあ。結局うけねらいだったか。
ヤスイ:まぁ、前作でやりすぎたと思ったんじゃない? 阿部ちゃんのキャラだけ変なテンションだったし。
ハヤシダ:あと、かわりに看護婦の野際陽子がいきなり切れ者キャラになってた。
ヤスイ:原作ではあんなキャラなんだよ。もと婦長で、事情通で色々と弱味を握ってるっていう。
ハヤシダ:ふーん。現実にもいるよな。パートなのに社員より仕切ってるおばちゃん。そういうアレか〜。
ヤスイ:そういうアレだ。堺雅人が演じたジェネラル・ルージュが曲者ってカンジで面白かった。堺雅人ってこんな役ばっかだな。
ハヤシダ:あんなにもマットをいそいそと備蓄してたとはなあ。ま、役に立って良かった良かった。出すとき嬉しかったろうね。それ見たことか!って。トリアージをより分ける一番嫌な役目は部下にふってたけど。
ヤスイ:ソコを乗り越えて成長しろよ〜っていう、ジェネラルなりの親心だったんじゃないの〜?
ハヤシダ:大惨事のおかげで目立たなかったけど、この病院の内部関係者による殺人事件って今回で2度目だろ?
ヤスイ:しかも、前回は連続殺人だったしな。そんな病院行かねーよ!
ハヤシダ:次は『ウォッチメン』。一部で盛り上がってたね。一部で。
ヤスイ:あれ、ブロッケンJr.にへし折られてたねー。
ハヤシダ:そりゃウォッチマンだー!
ヤスイ:なんかねー、アレですよ、アメリカのさー、あんなカンジのとこがー。
ハヤシダ:ウォッチメンの一つ前の代のミニッツメンの面々が面白かったなあ。明らかに怪人側の格好した人とか。
ヤスイ:怪人って言うか、コスプレした異常者というか。モスマンなんか精神病院ブチ込まれてるしな。
ハヤシダ:まあ、ヒーローっていう存在をリアルな視点で描くと異常者にしかならなくなるよな。
ヤスイ:特殊能力とか無い、一般人よりも体術が優れてるって程度の人たちだし。でも、ドクター・マンハッタンはずるい。チートにも程がある。
ハヤシダ:一人だけ全能の神みたいな存在だ。勝手に火星で変な建物でもなんでも作ってなさいって。分身してベッドでいろんなことを同時にこなせる能力は便利そう。
ヤスイ:パンツも履いてないしなぁ。あいつさえいなけりゃ世界は平和なのに。
ハヤシダ:ああいう万能の存在が国家の枠にとらわれてるってのが可笑しかったね。記者会見で糾弾されたり。
ヤスイ:あの青坊主も色々とストレス溜め込んでたのかも知れんね。挙句の果てにナオンに捨てられて。そりゃ火星で黄昏もしますよ。
ハヤシダ:火星で変な建物作って、ありゃなんだったの?
ヤスイ:なんだろう、失恋レストラン? 悲しけりゃここでお泣きよ〜。
ハヤシダ:あんな青白い全裸の男がマスターやってるレストランなんか行きたくねーよ!
ヤスイ:まぁ、アレだ、アメリカ近代史に明るい人間じゃないと楽しめない作品だったな。てめーらの7〜80年代なんてどうでもえんじゃい。
ハヤシダ:オッサンに媚びたこういう脱構築のヒーローものも、そろそろ満腹って感じ。
ヤスイ:たまには、何も考えて無いような絶対正義ヒーローが悪を殺しまくるのが観たい。
ハヤシダ:今そんなの撮りそうなのってロバート・ロド公ぐらいしかいないんじゃない?
ヤスイ:どこのロド公だよ! やっぱ、最近のハリウッドにはメイトリックス大佐みたいなのが必要なんだよ。
ハヤシダ:次! ダニー・ボイ公の『スラムドッグ$ミリオネア』
ヤスイ:インドのスラムでは産まれたくないと思いました。
ハヤシダ:インド版ミリオネアのはずなのにあの悪者司会者がおもくそ白人なのが納得いかね〜。昔の優勝者なんでしょ?
ヤスイ:植民地時代の名残じゃネーの? 実はものすごい苦労して這い上がった人なのかもしれない。白人のクセに。
ハヤシダ:アクション俳優のアミターブ・バッチャンが義足を掲げてる劇中映画の一コマが可笑しかったなあ。どんな状況なんだよ。
ヤスイ:なにそれ? 全然覚えて無い。なんでそんなどうでもいいこと覚えてるのさ? ダニー・ボイルも首傾げてるよ!
ハヤシダ:あと、あのラーマ神のかっこした青い女の子はなんだったんだ? 女神転生のコスプレーヤーか?
ヤスイ:お祭りかなんかじゃないの? ていうか、イスラム教徒が「ヒンズー教徒は皆殺しだー!」って攻めてきてる中で、よりによってあんなコスプレしてなくてもいいのになぁ。真っ先に殺されるべ。
ハヤシダ:あの女の子大丈夫かな〜? 無事だといいんだけど。
ヤスイ:無事じゃないと思うなー。ホント、スラムに生まれなくて良かったー。
ハヤシダ:でも裏を返せばああいう境遇の子達でもやる気さえあれば生き延びていけそうな、ゆる〜い感じの社会なんだろうね。列車の物売りとか観光案内とか。
ヤスイ:そんなワケないだろー。あんた、スラムのこと何も分かってない!
ハヤシダ:まーしかし最近は日本も馬鹿にしてらんない状況になってきてるよな。派遣村とか加藤の乱とか。
ヤスイ:あのなー、スラムの子たちが日本に来たら日本人の仕事なくなっちゃうよ? インド人なめたら大変よ?
ハヤシダ:ママンがばんばひろふみに見えてしかたがなかった。
ヤスイ:なんでそんなどうでもいいことばっか覚えてんだよー。もういい、次。
ハヤシダ:ちょっと待て。最後に大金持ちになったのに、フッツーに駅のホームでラティカ待ってたやん? あぶなくねーか? インド中に顔が知れ渡ってるのに。生き馬の目を抜くインドよ?
ヤスイ:もうインドでは生きていけないだろうなー。かといって、安全だけど物価の高い国でも生きていけないだろうし。もうダメかもしれんね。
ハヤシダ:ギャングにも顔が割れてるし。踊ってないで今すぐ逃げろ! ゲッタウェイ!
ヤスイ:あの、悪そ〜な司会者が賞金ピンはねするかも知れんしね。
ハヤシダ:盲目の物乞いにいくらかはずんでやってほしいなあ。大画面液晶ハイビジョンとか。
ヤスイ:あんなヤツはどうでもいい。ベンツ解体されたアメリカ人に弁償しろ!
ハヤシダ:全体的に外人はお人よしっぽかったな。タージ・マハルの人らといい。
ヤスイ:バカでお人好しの白人ってカンジを描きたかったんじゃないの? インドっ子は大変なんだよ〜というのを強調するために。
ハヤシダ:いくら数学の才能があっても開花しないね。
ヤスイ:どんだけ数学に長けてても、3の倍数と3のつくときだけアホになる人のほうが何万倍も稼いでるんだろうなぁ。
ハヤシダ:なんかカレー食いたくなってきた。次は『グラン・トリノ』
ヤスイ:さっき食べたばっかじゃないか! イーストウッド爺さんの隣に住んでる中国人が、いかにもってカンジの中国人だったなぁ。郷に入っては郷に従えって言葉は通じないのか、中国人には。
ハヤシダ:中国人と黒人に群雄割拠されてるダウンタウンにしがみついてる白人頑固ジジイ。コーエーにゲーム化してほしいな。
ヤスイ:なんか、孤立無援ってカンジだったなぁ、イーストウッド爺さん。家族にも半ば見捨てられてるし。三国志で言うと厳白虎みたいなカンジ。
ハヤシダ:部下が犬と中国人1人って弱小勢力もいいとこだよ〜。攻撃したら自国が空白地になるパターン。
ヤスイ:同盟相手が床屋のオヤジだけじゃなぁ。あとペーペーの神父。頼りないなぁ。
ハヤシダ:しかも土壇場で裏切るしな。あのクソ童貞のチンカスためっぱ神父。
ヤスイ:三国志で言うと曹豹みたいなヤツだな。
ハヤシダ:じゃあ犬は? 王垢とか?
ヤスイ:知るか! 映画の感想とか無いんすか?
ハヤシダ:映画の感想? かなりよく出来てた。イーストウッドの集大成的な、アレ。
ヤスイ:おざなりな感想だなぁ。もっとこう、無いすか? レイプされた被害者がリアルすぎて引いた、とか。
ハヤシダ:あの娘はレイプ後に家まで送ってもらったのか? 無料送迎サービスつきレイプ体験コース?
ヤスイ:送迎するなら病院なり警察なりに連れてってやれ! って思ったけど。ホントもう、レイプはマンガとゲームだけにしといて欲しいね。
ハヤシダ:法律で禁止すりゃいいんだよ。
ヤスイ:あれ? 禁止されてなかったっけ?
ハヤシダ:しっかし隣の中国人たちも、一族郎党そろって危機管理能力なさすぎだよな。あんなチンピラ4,5人になすすべなし。よく新大陸まで落ち延びてこれたもんだ。
ヤスイ:まったくだよ。身内のことなんだから身内で解決しろっつーの。だから嫌われるんだよ。
ハヤシダ:三国志でたとえると?
ヤスイ:黄巾党?
ハヤシダ:黄巾党が引っ越してきちゃ長生きできんわなあ。あ、そうそう。ラストの形見分けの場面でちゃっかりチャンホイ君(仮名)が鎮座ましましてるのが許せなかった。しかもグラン・トリノもらってニンマリしてるし。バカヤロー! イーストウッド爺ちゃんはもう戻らないんだぞ!
ヤスイ:まぁまぁ、遠くの家族より近くの黄巾党って言うじゃないですか。あのチャンホイ君(仮名)が作品の中で一番常識的な人間だったし。
ハヤシダ:助手席に乗せてんのがミスヤムヤムじゃなくて犬だったのが気にかかるが。
ヤスイ:あの犬、食われなきゃいいけど…。ミスヤムヤム、なんか水商売のおねえちゃんみたいだったなぁ。ありゃ処女じゃねぇ。
ハヤシダ:三国志で喩えると?
ヤスイ:黄巾党にレイプされた町娘。
ハヤシダ:へえ〜。次は『天使と悪魔』か。
ヤスイ:トム・ハンクス肥えたな〜って思った。『ダヴィンチコード』ではもっとスリムだった気がするけど。
ハヤシダ:仕方ないよ。育ち盛りなんだし。
ヤスイ:いつまで育つんだよ。もういいだろ。松尾象山かよ。
ハヤシダ:ドタドタフガフガいって、あんまり切れ者って感じはしないよなあ。そこがいいのかな。
ヤスイ:なんか、『ナショナルトレジャー』みたいだった。ヒント見つけて行った先にまたヒントがあって行った先にまたヒントがあって…というループ。
ハヤシダ:トム・ハンクスが気づかなきゃ見立てだってことすらわからなかったかもなあ。童謡殺人のジレンマだ。現場にかけつけるタイミングが必ず死刑執行ワンマンショー5分前ぐらいなのも可笑しかったなあ。これSAWシリーズだったら毎回特等席のハンクスが絶対に犯人だよ。
ヤスイ:5時間くらいの短期間で何回も殺人事件起こってたからな。犯人も大変だったんだよ。単独犯だし。
ハヤシダ:すさまじい単独犯だよな。反物質爆弾盗んで枢機卿4人いっぺんに誘拐して、やっと準備段階。
ヤスイ:そら最後の方の殺し方も杜撰になるよ。ラストのあたり、殺人犯の方が哀れになってきたし。
ハヤシダ:バンの荷台から噴水にドボンって突き落とすだけって、史上かつてない雑な見立てなり。
ヤスイ:それだけ犯人が追い詰められてたってことだよ。それでいて最後は黒幕に裏切られるし。ピエロじゃないの…。
ハヤシダ:「報酬は車の中にある」とか言って、怪しいよな〜。
ヤスイ:あからさますぎる死亡フラグだし。気付けよ! それにしてもあの黒幕的にはどこまでが計画の範囲内だったんだろう。ラストの方はほとんどラッキーですよ?
ハヤシダ:自分がコンクラーベで選ばれるのも見越してたとしたらすごいよな。あと一歩のところで運悪く黒コゲになってたけど。
ヤスイ:運任せであそこまでやれるなら、もう聖人にしてやってもいいんじゃない?
ハヤシダ:世間的には英雄だから。国民的カメルレンゴ。法王の見習い風コンシェルジュというかなんというか。
ヤスイ:カメルレンゴって語感がカッコイイ。法王よりかっこよく見えるなー。
ハヤシダ:流行るかもな。カメルレンゴ。
ヤスイ:小学生の「将来やりたい職業」第1位がカメルレンゴになったり。行列の出来るカメルレンゴ。
ハヤシダ:熱中時代カメルレンゴ編、252! 生存者カメルレンゴ! ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺はカメルレンゴ!
ヤスイ:こりゃ来るぜ? 真の意味でのカメルレンゴブームが。カメルレンゴ刑事登場!
ハヤシダ:赴任初日に何をやらかしたらカメルレンゴ呼ばわりされるんだよ。
ヤスイ:なんだろう、ボスに尻を差し出すとか。
ハヤシダ:法服着て出勤したんだろうな。しかしなんで普通に「ビショップ」とかにならないのか。ボスがカメルレンゴ言いたかっただけなんじゃねーの?
ヤスイ:なんで『太陽にほえろ』の話になってんだよ。どうでもいいんだよカメルレンゴなんざ。
ハヤシダ:これがホントのカメル連呼!
ヤスイ:はぁ……。次、『スタートレック』
ハヤシダ:ウィノナ・ライダー老けてたな〜。特殊メイクか?
ヤスイ:色々あったんだよー。万引きとか。
ハヤシダ:万引きした熟女が脅されていろんなこと強要される映画に出て欲しいな。
ヤスイ:エロマンガやないか。もっとトレッキーでござい! …っていう話してよ。
ハヤシダ:初代スタトレってよく知らんのですよ。まあでも、有事に当たって艦長以下主要メンバーが総出で乗り込んでくのはパターン通りだったな。ブリッジガラガラ。
ヤスイ:艦の首脳部が率先して前線に出てくってのもすごいよなぁ。死んでも代わりは幾らでもいるってことなんだろうか。どういう軍隊だ。
ハヤシダ:金太郎飴みたいな組織なんだろうな。斬っても斬っても代わりなんかいくらでもいるんだろう。毎年カークみたいなボンクラでも卒業できるぐらい大量に使い捨ての卒業生吐き出してさ。
ヤスイ:しかもアイツ、勝手にエンタープライズ号に乗り込んだ密航者のくせに、しれっと艦長になりやがるし。アバウトな軍隊だなぁ。
ハヤシダ:名乗ったもん勝ちみたいな世界だな。しかし、よくよく考えるとレナード・ニモイのせいだよね。バルカン星が滅びたのは。
ヤスイ:いまいち覚えてないけど、未来世界でロミュラン星を滅ぼしたスポックが、なぜか過去に飛ばされて、で、未来のロミュラン人がスポックを追いかけて過去にタイムスリップしてきて、そんで、スポックの故郷であるバルカン星を滅ぼして…ってもうワケわからんし。
ハヤシダ:スポックも、どうやってあの氷の惑星で生き延びてたんだろうな。毛むくじゃらの生き物狩ったりしてたんだろか。
ヤスイ:カークが偶然漂着した惑星に、偶然過去から飛ばされてきたスポックがいて、そしてそこに偶然にも未来のワープ航法の開発者が居合わせたという。ふざけてんのか。
ハヤシダ:この広い銀河でだよ? 同じ星に落下するだけでも奇跡なのに、さらに歩いていける距離に居合わせるって、世界狭すぎだろー。若いスポックがわかってて飛ばしたのかと思ったらそうでもないみたいだったし。つか、本気で殺す気で船外退去させたんだね。若いスポック恐るべし。 
ヤスイ:勝手に処刑したようなモンだ。ひどい軍隊だ。
ハヤシダ:海賊と変わらんよなあ。めちゃくちゃ死亡率高そうだし、絶対就職したくないな。
ヤスイ:定職につけないならず者が最後に行き着くのが宇宙軍なんだよ、きっと。だからどんどん命を粗末にしても大過なし。
ハヤシダ:屯田兵とかオーストラリアを開拓した囚人連中みたいなもんなんだろうな。
ヤスイ:フェーザーガンなんて拳銃一つ持たされて未知の世界へ飛ばされるわけだからなぁ。ヤクザの鉄砲玉みたいなモンだ。後が無いんじゃあ〜って。
ハヤシダ:ウフーラとか緑の女の乳首噛みながら「後がないんじゃ〜」って。
ヤスイ:宇宙…そこは仁義なきフロンティア。次、『ターミネーター4』
ハヤシダ:うーん。無難にまとまってはいたけど、期待してたほどじゃなかったかなあ。T800の前身のT600だっけ? あいつがもっと動き回れば良かったのに。なんかスターツアーズの列のところにいるC3−POみたいなんだもん。
ヤスイ:ていうか、『ターミネーター』なんだからさー、タイムマシン出して欲しかったよ。『4』観る限りではタイムマシンが作れそうなトンデモ技術は無さそうだったけど。 
ハヤシダ:タイムマシン……誰が発明したんだろう。これは絶対避けて通れない設定なんだけど。そこらへんは旧3部作では完全にスルーされてたからなあ。今頃になってツケが回ってきた感じか。
ヤスイ:どっちにしろ、カイル・リースを過去に送らなくちゃいけないわけだから、出さざるを得ないだろうけどねー。とりあえず、タイムマシンをどう扱うかが今後の鍵だな。
ハヤシダ:スカイネットの中枢部にたどり着いたら「タイム穴」みたいなんがポッカリ開いてたりして。
ヤスイ:あー、なんかありそうだなー。大雑把な設定。タイム穴が開いてるぞ、飛び込めー! って。
ハヤシダ:ドラクエの旅の扉みたいな特殊効果でやってほしい。半透明のカイル・リースがユラユラユラ〜ってワープして。飛んだ先で徐々に悲しいホコラの音楽がフェードインして。だから無数のカイル・リースにジョン・コナーがいたってオチだったりしてな。あらゆる時代にジョン・コナーにつながる人間がいて、中には任務に失敗したやつもいたんだろうよ。
ヤスイ:カイル・リース役が、『スタートレック』に出てたロシア人と同じ俳優だった。どうでもいいけど。
ハヤシダ:調べたら『クリミナル・マインド』の性犯罪者予備軍の男の子だったよな。出世したね〜。
ヤスイ:『スタートレック』と『ターミネーター』の二つのシリーズでレギュラー出演だもんなー。当分食いっぱぐれないよ。名前忘れたけど。
ハヤシダ:あと、ヘビ型やバイク型とかのターミネーターも、なんだかなあって感じで。ロープで転ぶし。
ヤスイ:ダイソン博士も草葉の陰で泣いてるだろうねー。
ハヤシダ:ダイソン博士は完全な死に損だよ。あ、そういや3部作皆勤賞の精神科医が出てこなくて残念。核戦争を生き延びたんだろうか。
ヤスイ:さすがに死んだかなー精神科医。実は人間側の指揮官になってたら面白かったのに。過去3度ターミネーターを退けた男。
ハヤシダ:すごい柔の使い手だったのかもなあ。危険に遭遇する前に身をかわすという。
ヤスイ:シュワちゃんが出てきたね。CGだけど。
ハヤシダ:こうなったらこのシリーズの最後に現シュワちゃんに出演してもらって私がターミネーターとタイムマシンを発明したんですって言ってもらうしかないわ。エイリアンシリーズのビショップみたいなもんで、発明者がモデルだったことにして。シュワちゃんが言うんだから納得するしかないでしょ。だいじょうブーイ。
ヤスイ:で、ことあるごとに「アスタラビスタ〜」とか言い出すのな。マスコット的存在。
ハヤシダ:あと、スカイネットの工場が手すりやら階段やら、意外に人間工学に基づいた設計で拍子抜けした。1作目のラストっぽい雰囲気をわざと出したんだろうか。
ヤスイ:明らかに人間が使うような部屋もあったしな。意外と人間に優しいね。元々あった施設を再利用してるのだろうか。
ハヤシダ:元々は何の工場だったんだ。ダッチワイフでも作ってたのかしら。
ヤスイ:ターミネーターも元をただせばダッチワイフだったのかもね。ダッチワイフが自我を持った!
ハヤシダ:そうそう。そんでストリップショーでひと稼ぎ……って、それ『ブレードランナー』やん!
ヤスイ:二つで十分ですよ! 次、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
ハヤシダ:よし、次!
ヤスイ:おいおいおい〜冗談はよし子チャンだぜ〜? 面白かったね〜。
ハヤシダ:キャラの名前が思い出せないんだけど、赤い服着た男勝りの先生が前作で連発してた口癖をいきなりひとことも言わなくなっちゃったね。「ちょっちね」って。
ヤスイ:なんでそんな妙なトコに引っかかるんだよ! もっと興味を示せよ! アンノさんを崇め奉れよ!
ハヤシダ:あんのさんより働きマンの方がいいな〜。あ、そうそう。空から降ってきた新キャラの子が良かったね。晴れ時々眼鏡っ子。略して「ハレメガ」。
ヤスイ:今までのエヴァにはいなかったタイプだから賛否両論あるみたいだけどねー。でも、エロ同人誌はいっぱい出てたよ。
ハヤシダ:裏モード! だっけ。いかにもロボット大戦とかパチスロとか送別会とかで使ってくださいよ〜っていう。
ヤスイ:凄惨な送別会だなー。胴上げで落とされたりするんだろうなー。
ハヤシダ:裏モードでおにぎり握ったら大変だよ。絶妙の塩加減!
ヤスイ:マジで? 汎用性高いなぁ。
ハヤシダ:あと裏モードでゴルフうつと飛距離が延びたり。僕も欲しい。裏モード。は〜こりゃこりゃ。
ヤスイ:裏モードだけにうらやまし〜ですな〜。もう次いけよ。
ハヤシダ:次は『サマーウォーズ』。細田守が藩主の意地を見せたね。
ヤスイ:「ほそだまもる」だよ? 「ほそだのかみ」じゃないよ?
ハヤシダ:ええ? 今まで勘違いして親戚に言いふらしてたよ。googleマップで細田って検索したりして。
ヤスイ:面白かったー。
ハヤシダ:うんうん。文句なしに面白かった。この映画にブーたれてる偏屈ものとは話したくないな。あえて難クセをつけるとしたらラブストーリーとして中途半端というか。最後のキスシーンは、いるか? あの女って勝てる男(主人公)をマンコで釣って利用してただけやんか。なんか、ジャンケンでどっちにするか決めてさ〜。マンコ獲得ジャンケンポイ。
ヤスイ:この人きんもーい。いいじゃんか、キスシーン。ハッピーエンドの最たる例ってカンジでさぁ。そんなにカップルが憎いか。
ハヤシダ:いやいや、映画でほほえましく見れるカップルと見れないカップルがいるって話だよ!
ヤスイ:ええやんか、若い学生の出来立てカップルってカンジで微笑ましいやんか。
ハヤシダ:ま、僕が個人的にああいう女が好かんってだけなんで、気にすんな。
ヤスイ:あのお婆ちゃんの孫ですよ? 良い子ですよ?
ハヤシダ:あのお婆ちゃんの孫だからこそ、ですよ! そうやって歴史を影で操ってきたんだよあの家系は。言っとくけどお婆ちゃんが電話したり手紙書いたりした男ども、全員昔お婆ちゃんと寝てるから。
ヤスイ:まじかよー。とんだおサセじゃねーか! 血は争えないといったところか。てゆーか、ラストの花札勝負もさー、日本人以外に「?」ってカンジだと思うんだけど。世界中皆して「こい!」とか叫んでたけど、分かって言ってるのかーって思った。
ハヤシダ:なんだろ。ゲームと言えば任天堂。任天堂と言えば花札! って流れだったんじゃねーの? しかしアレだな。あのゲーム空間はハッキングされてなかったんやろか? いくらでもイカサマできそうだが。
ヤスイ:そんなん言い出したらキリ無いわ! あと、カズマが女の子だったら良かったのに。
ハヤシダ:ゲーマーの男の子ね。確かに途中まで性別不詳だったなー。結局男の子でオタクがっかりだね。次は『96時間』。お父さんは心配症の殺人鬼!
ヤスイ:このお父さんが、かなり元気! 殺しまくってたね。他所の国であれだけ殺しといて責任追及されないんだから、ある意味勝ち組だよなー。
ハヤシダ:どーいう治外法権なんだ。しかしお父さんの殺傷能力はすさまじかったね。セガール的というか。
ヤスイ:本来ならセガールがやりそうな役柄をリーアム・ニーソンが演じてるってのが面白かった。リーアム・ニーソンじゃなかったらただの駄作だよな。
ハヤシダ:シンドラーの大虐殺だもんな。その落差を楽しむ映画なんだね。
ヤスイ:娘の友人は薬漬けにされてたのに、娘だけ助かったのはなぜ? 何が二人の生死を分けたのか。
ハヤシダ:君はそんなこともわかわらないのか。娘が処女だったからじゃね? 高く売れそうやん。
ヤスイ:そんなの自己申告やんかー。いちいち処女膜調べたんか。
ハヤシダ:それぐらいできるだろー。売春シンジケート馬鹿にすんなよ。
ヤスイ:そういうノウハウもあるのかー。勉強になった。
ハヤシダ:途中で出てきた通訳がさ、コメディリリーフとしてバディムービーになったらどーしようかと思ったらすぐ消えちゃった。良かった〜。
ヤスイ:多分あいつ、ハンドル握ると性格変わるタイプだよ。すっげースラング喋りまくりで。
ハヤシダ:アメリカバンザーイとか叫びだすのな。
ヤスイ:あのさー、娘の落札価格がさー、ウン十万ユーロとか言ってたけど、いくら大富豪とはいえ、処女娘一人にそんなに金出すなよって思った。普通に求人誌で募集すれば山のように集まると思うのだが。処女が。
ハヤシダ:言えてる。顔も微ン妙〜だったし。金持ちの考えることはよくわからんね。
ヤスイ:処女厨乙。次、『サブウェイ123激突』
ハヤシダ:身代金を現場に持ってくる警官隊のシーンまるごといらん。
ヤスイ:あんなに本編と関係ない無駄なカーチェイスも珍しいよな。基本的にメインの舞台が地下鉄車内と司令室だけだから、絵面を派手にしたかったんだろうけど。
ハヤシダ:犯人の計画と全く関係なく勝手に追突事故起こしてるだけだからな〜。あと狙撃隊もひどかった。ネズミに驚いて引き金ひいちゃいましたって……。そんな甘栗むいちゃいました的ユルフワ感覚でよく狙撃手になれたね。
ヤスイ:犯人が意図してない所で勝手に自滅してんのな、警察。なんか、映画におけるニューヨーク市警って全般的にそんなカンジね。
ハヤシダ:ゴッドファーザーのマクルスキー警部の時代からそんな感じだもんな〜。あと、閉じ込められた人質のドラマも意外にウスッペラというか。もうちょっとエゴ丸出しで逃げ出そうとするキャラがいても良かったのに。みんな大人しいんだもん。
ヤスイ:草食系人質ってヤツですか。あのライブカメラは何だったんだろうな。何の伏線でも無かった。
ハヤシダ:デンゼル側に中が見えなきゃ話が進まないから映ってることにしとこうぜっていう、ご都合主義以上の効果がまるで無かった。恋人の前で射殺されるとかさ! カップルだからっていい気になんな!ってさ。
ヤスイ:そんなにカップルが憎いか!
ハヤシダ:いやいや、射殺してもいいカップルといけないカップルがいるって話だYO!
ヤスイ:まぁカップルなんて死ねばいいんですよ。次、『ドゥームズデイ』
ハヤシダ:はあ〜。溜息が出る。つまんなかった。まず主人公の設定が駄目。女だし。政府の犬だし。
ヤスイ:『マッドマックス・サンダードーム』と『28日後』と『NY1997』と映画版『バイオハザード』を足して水で割ってドブに捨てたような映画だったね。
ハヤシダ:そして何故か森の中でグラディエイターごっこしてみたり。いろいろ詰め込むのはいいんだけどさー、ちゃんと消化してからやってくれよなー。
ヤスイ:パンクの世界からいきなり中世の世界に飛んだからなぁ。統一しろ!
ハヤシダ:タイムリミットの設定も全然ハラハラしないしさ、あの地獄の黙示録もどきのコンサートもダッサダサだし、カーツ大佐もどきの博士は怖くないし、義眼が面白く役に立つシーンが無いし、その博士の息子がパンクのリーダーって設定も意味不明だし、政府の中枢にはいつのまにか何の伏線も説明もなく感染者がまぎれこんでるし、主役の女はビーチクのひとつも見せねーし本当に言い出すときりが無さすぎる。何も考えてない脚本だよ。
ヤスイ:いっぱい書いたねー。よほど腹に据えかねてるのか。もっと言っちゃいなよ!
ハヤシダ:装甲車の窓が普通の窓ガラスだし、追っ手をまくために入ったシェルターに数十年から放置されてた携帯電話がいきなり電源が入るのもおかしい上に現代の電話と基地局も通さないで通話できるしビーチクのひとつも見せねーし!
ヤスイ:まぁまぁまぁまぁ子供のやったことですから! 抑えて抑えて。最後に、この映画を一言で表すと?
ハヤシダ:あ? うまいことなんか言えねーよ! クズだよクズ! ウンコ!
ヤスイ:次、『狼の死刑宣告』! 来ました、本年度ベーコン賞の大本命!
ハヤシダ:途中までは良かったんだよ。駐車場あたりまでは。その後に失速していって、最後はなぜか気ままなB級アクション。サスペンス風の出だしと終盤の落差が酷過ぎる。
ヤスイ:ベーコンが復讐鬼に変貌するまでが長いんだよー。ベーコンちゃんが葛藤するシーンとかどうでもいいし。家族殺されたー復讐だードーン! …っていうストレートなベーコン節が観たかった。
ハヤシダ:家族が半端に生き残ってるもんだからストーリーが冗長に感じるんだよな〜。
ヤスイ:ギャングもきっちり仕事しろって話ですよ。ベーコンちゃんがきっちり復讐できるようにお膳立てしないと。あと、相変わらず警察が無能。
ハヤシダ:無能にもほどがあるよ。家族は見殺しだし自分らの仲間が殺されてんのにトロトロしてたし、しかもラストでベーコンの家にパトカーが来るタイミングがすべて終わった後だし。もうとりかえしつかねーよ!
ヤスイ:何もしねーなら出てくんなよカス! …ってカンジだったね。あと、最も驚愕したのは、タイトルにある「死刑宣告」ってのが、ベーコンがチンピラに対して死刑宣告したんじゃなくて、その逆なのな。
ハヤシダ:謎のガッカリ演出。それから、瀕死の次男坊を置き去りにして復讐し終わって、さあ看病しに帰るのかな〜って思ったら自宅で長男のビデオ見てるし。それはないだろ! やっぱり長男の方が可愛かったってオチ?
ヤスイ:あの一人だけ残された次男どうなっちゃうんだよー。母と兄はチンピラに殺され、父は復讐鬼となり大量殺人後に死亡or投獄…って。夢も希望も無いわ。
ハヤシダ:次! 『カイジ 人生逆転ゲーム』だ。個人的にはカイジ役の藤原竜也に違和感(ザワザワ)。
ヤスイ:そんなに違和感感じなかったけどなぁ…。
ハヤシダ:だって最初にカップルに馬鹿にされて切れるところが嘘くさくてさ。天下の藤原さんが何をおっしゃいますやら。さすがにananのインタビューで「オレ、モテないです」って答えてる人は違うね。じゃあどういう男がモテてることになるんだよ!
ヤスイ:外面が良くても中身がものっそいダメダメかもしれないですよ? 毎日アニメの作画の粗探しては2chに書き込んでたり。ゲハ厨だったりさ。
ハヤシダ:アホか。いくら内面が駄目でもイケメンならダメンズなんつって女は勝手に漫画化してくれんだよ。イケメンとつきあえてたアタシの恥ずかしい過去を聞いて〜(半分自慢)ってな。
ヤスイ:そんなにイケメンを敵視しなくたっていいじゃないか。向こうは林田のこと毛ほども思ってないよ?
ハヤシダ:僕的には頭の中で藤原の顔にモザイク処理して観たからいいや。まず限定ジャンケンなんだけど、限定じゃなくなってるよね。
ヤスイ:まぁ、時間も無かったからねぇ。本来のゲームの醍醐味がなくて、完全に運否天賦だったな。
ハヤシダ:黒服の見張りがいい加減に見えてちょっと興ざめだった。
ヤスイ:ギャンブル一つ一つに時間かけてないから、原作の面白さが伝わらず全体的に安っぽいよな。
ハヤシダ:鉄骨渡りもね〜。泣いたりわめいたりしすぎて結構余裕あるように見えちゃってるし。おっちゃんが「振り向いたらいなかった」っていう原作のくだりの、あのゾッとする効果が全く無い駄目な演出だったな。ダラダラ音楽流しっぱなしにして。
ヤスイ:えー、あのシーン良かったじゃん。原作通りで。
ハヤシダ:は〜? おっちゃんが悲鳴を聞かせまいと懸命に口を抑えながら落ちてくとこがその後に出てこなかったのが駄目だ。漫画ではカイジの想像なんだけど、それをどう処理するのか楽しみに見てたのに。
ヤスイ:偏屈な楽しみ方しやがって。Eカードは、利根川役の香川照之があまり賢そうに見えないので緊張感が無かったな。
ハヤシダ:原作のダンディな切れ者ってイメージとあまりにかけ離れてるんだよなあ。僕的には香川の顔をずっと昔の津川雅彦に変換して観た。
ヤスイ:誰だったら良かったかなー。ヤスイ的にはアニメの声当ててた白竜でいいと思うけど。
ハヤシダ:白竜は最初から怖いだろ。
ヤスイ:じゃあ江守徹。
ハヤシダ:長塚京三。
ヤスイ:きょうぞう? う、う、ウガンダ・トラ。
ハヤシダ:ラ〜? ラで始まる人がいないんだけど。次は『ファイナル・デッドサーキット 3D』
ヤスイ:つまんなかったー! つまんなかったー!!
ハヤシダ:でしょ? 面白かったー! 面白かったー! 面白かったー!
ヤスイ:前日にさー、予習のために『デッドコースター』観ていったせいもあるけど、劣化版にしか見えなかった。
ハヤシダ:そうそう。デッドコースターのエリス監督だけあって、シリーズのツボを抑えつつ予想をはずしてくる心憎い演出が光ってたね! バッチグー!
ヤスイ:あと、3Dがうざかった。目が疲れるだけだよ、あんなの。
ハヤシダ:うんうんうん。やっぱこのシリーズほど3D映えする映画もないよな。賽の目切りになった肉がボロ〜って垂れ落ちるとこなんか、思わずア〜ンってしちゃったよ! イエイ!
ヤスイ:しかも3Dのおかげで200円高いし。吹き替え版しか上映して無いし。
ハヤシダ:そうなんだよ。200円高いのも納得のアトラクションムービー快作に仕上がってて安心した! ヒャッハー!
ヤスイ:もうこのシリーズはいいかなーってカンジだね。続編が出る度に駄作になってる。
ハヤシダ:そうなんだよ。続編が今から待ち遠しー! フー!
ヤスイ:もええわ! 次、『母なる証明』。お母さんが頑張った! のか?
ハヤシダ:悔しいがこの作品だけとっても映画にかけては韓国の方が健全で活気に満ちてるんじゃないかって気がした。作り手も観客も。20世紀なんとかやルーキーなんとかがランキングに入ってくる日本ってなんなのー? まあ観ないから知ったこっちゃないけど。あまりに恥ずかしくないか。
ヤスイ:悲しいけどレベルが違うよね。まぁ、言うほど邦画観てないから偉そうなことも言えないんだけど。言うほど韓国映画も観てないな。
ハヤシダ:ちゃんと観なきゃな。『カンフーくん』とか。
ヤスイ:『少林少女』とかな。で、『母なる証明』だけど、韓流四天王のウォンビンが出てる…ってのと、『母なる〜』っていうタイトルのおかげで、客層におばさん連中が多かったけど、おばさんの感想が聞きたいよ。かなりお母さんドン引きなストーリーだったよな。
ハヤシダ:少なくとも見終わって喫茶店で会話が弾むようなシロモノじゃなかったのは確かだ。「ワタシらだって日本の母親よ!」ってならねーもん。配給会社も極力伏せてたんだろうな。後半の、あんな感じの展開を。
ヤスイ:母の日とかにさ、母ちゃん連れて観に行きたいね。「で、母さんならあの状況でどうする?」って。
ハヤシダ:究極のリトマス試験映画だな。しかし邦画だったら最初の設定からしてすでに無しだよな。知恵遅れの貧乏人。仮に作ったとしてもお涙頂戴の鼻持ちならない感動のラストになっちゃう。知恵遅れの人は可哀想なんだから遠巻きにみんなで面倒見て育てましょう、みたいな。
ヤスイ:ふつーの毒にも薬にもならないヒューマンドラマになっちゃうだろうね。ジャニーズのイケメンとか出してさ。
ハヤシダ:日本でリメイクするとしたら加瀬亮がいいんじゃないかと思うけど。映画の話に戻って、お母ちゃんの手作り感覚あふれる捜査が面白かった。
ヤスイ:口紅を血痕と間違えたりね。CSIとかだったらありえないし。
ハヤシダ:あの脱出のシーンは最高に緊張したなあ。すごいミニマルなスケールなんだけど。
ヤスイ:クライマックスの真相が分かっちゃうトコなんかスゴかったね。まさかあんなことになるとは…。
ハヤシダ:え? え? え? って目の前で起こってることが信じられなかった。それまでの感情移入があそこで途切れて宙ぶらりんの変な気持ちになるんだよな。
ヤスイ:あれが母なる証明なんですよ? わかったかな〜?
ハヤシダ:自分が母親だったとしてもさすがにあそこまでは証明できないわ。QEDならず! 落第!
ヤスイ:次、『2012』! 再来年!
ハヤシダ:惑星直列で地球の磁場がおかしくなってマントルが液状になって地殻が移動して地面がクッパ城の吊り橋みたくボロボロくずれ落ちていくという。その上でジョン・キューザックがピョンピョン飛び跳ねながらまんまと方舟に乗り込んでステージクリア。
ヤスイ:もうさー、危機を通じて仲の悪かった家族が愛を再確認する…みたいな展開いいですよー。全編を通して安っぽいヒューマニズムが充ち満ちていたな。
ハヤシダ:あのさ、最後の津波で一刻一秒を争うときに、な〜に各国の首脳の判断仰いでんだよって。そんな余裕こっちにも向こうにもないっつの。何十万人が乗り込む移民船なんでしょ? たかだか数百人追加で乗せて船が沈むでもあるまいし、それぐらいアメリカの判断でやってろっつの! 事件は会議室で起きてるんじゃない。目の前で起きてるんだよ!
ヤスイ:あのラストの演説は最高に白々しかったねー。現実を見てないというか。てゆーかさー、ジョン・キューザック御一行が不正に密航しようとしたおかげで船が危機に陥ったのに、何故かラストでヒーローっぽく扱われてて「はあっ!?」ってカンジだったよ。もう死ねよ、あいつら。生き残らなくていいよ。
ハヤシダ:全編を通じて生き残ってくれって気持ちに一度たりともならなかったなあ。ラストでキューザック父ちゃんが戻ってきた時も「そりゃどっちかだろうね」程度の感想。ホント人間ドラマがとってつけたようというか。
ヤスイ:あとさぁ、途中で死んでいった人たちが、どう考えてもジョン・キューザックよりも有用な人材(医者・パイロットetc)なのが遣る瀬無いというか。せめて、死んでいった奴らが鼻持ちならない嫌な奴…ってなら納得できたんだけど。とにかく人物描写が中途半端だった。ていうか、エメリッヒの作品て皆こんな感じだな。
ハヤシダ:それまで一番悪いやつって描き方されてたロシアの金持ちおっさんが特に改心する描写もないまま最後にヒーロー顔負けの活躍をしたりね。見張りの兵士を殴り倒して強行突破って、本当なら主人公がやんなきゃいけないのに。で、主人公のキューザック父ちゃんは脇からコソコソ無賃乗車して、コードをからませて文字通り全人類の足手まとい。
ヤスイ:黒人博士が一番イラッとしたな。そんな綺麗事言ってる場合じゃねぇだろって。「それならキミの乗船券を中国人に渡してやれ」って言われて閉口してたシーンが一番スカッとした。
ハヤシダ:よくぞ言ってくれたと思ったよ。それから自室に通されて「ここにはあと10人は入れただろうに!」って抗議する。そういうこと言ってる段階じゃないってのに。テメェのガキの1人や2人でも連れてりゃ口が裂けてもそんなこと言えないはず。でさ、この映画の駄目なところは、どうもこの黒人の態度こそ正しいみたいに監督が思ってる(思わせたい)ふうなんだよな。観客なめんな。
ヤスイ:だから安っぽいんだよなー。子供っぽいというか、もうちょっとー真面目に人類のこと考えようよーと。
ハヤシダ:過程はどうあれあそこに乗り合わせた人たちってのは人類の種を存続するのが至上命題なんだからさ。博士もマントルのことしか考えて来なかったからああいう場違いな正論ふりかざしちゃう。高校時代に読破した2000冊の本から何を学んだんだ。
ヤスイ:マントルじゃないの? マンを取る、これや! …って。
ハヤシダ:そんなつもりでマントルのこと研究していたとは。あ、でも最後にマンを取ってたわけだから、あながち間違いでもなかったわけか。しかしそれまで散々人間性だ人類だってご高説をぶってた男がさ、最後になんだ? 10人収容できたはずの部屋にふんぞりかえって女とイチャつきやがって。何か釈然としないというか。燃えて死ね!
ヤスイ:てゆーかもう、皆死ねばいいんだよ。
ハヤシダ:ですよねー。金で生き残ったヨボヨボのジジババだのデブチビだのガリガリの科学者だのが雁首揃えて、いっこもサバイバルできずに滅びていけばいいと思うよ。大好きなモナリザ眺めながらルバイヤート暗唱したりしてさ。
ヤスイ:まぁアレだ、CGはすごかった!
ハヤシダ:すごかったね。まあそこさえ押さえといてくれりゃ余計なヒューマンドラマなんかいらんのですよ。地殻がずれまくってるロスで律儀に地下鉄がはみ出すとこが可笑しかった。
ヤスイ:お茶の水のあたりで丸の内線が一瞬外に出てくるトコ思い出した。
ハヤシダ:そんなタモリ倶楽部みたいなこと言われても。あと津波がとにかく怖かった。空母が波に乗って来たときにゃさすがのダニー大統領も逃げときゃ良かったって顔してたな。エメリッヒ監督は一生地球をぶっ壊すとこ撮って欲しい。
ヤスイ:というわけで、2009年も沢山の映画を見てきましたが、どうでしたか、今年は?
ハヤシダ:ひとことで言うと、邦画頑張れ。ワカチコワカチコ。
ヤスイ:まぁ、言うほど観て無いけどなぁ。邦画興収ベスト10とか見ると、まぁ、惨憺たる有様というかなんというか。
ハヤシダ:この中のどの一本をとってみても海外に通用しないこと請け合い。普段映画館に縁の無い、テレビや漫画のファンを如何に取り込むかって志の低い作品ばっかだもんな。しかもそれが結構当たったりするもんだからマーケティング論に乗ってまたぞろ再生産されるという悪循環。
ヤスイ:今年はアレだ、アニメ以外だと『ジェネラルルージュの凱旋』しか観て無いや。
ハヤシダ:ということは実写邦画部門ベスト&ワースト部門をジェネラルルージュが独占状態?
ヤスイ:全ての賞を総ナメですよ。おめでとう、ジェネラルルージュ! 主演女優賞&最低女優賞は竹内結子さん!
ハヤシダ:主演男優賞&最低男優賞は阿部寛さん! 生憎両名ともに本日は欠席しておりますが、栄えあるこの賞を謹んで与える。誇ったり恥じたりしてください。次はいよいよ各々ベスト3ワースト3を発表していこう。まず2009年最優秀作品賞から。僕は『ファイナルデッドサーキット 3D』『スラムドッグ$ミリオネア』『ヤッターマン』かな。
ヤスイ:ヤスイの2009年ベスト3は、『母なる証明』『サマーウォーズ』『チェンジリング』かなぁ。ぶっちゃけ今年は「これ!」という作品が無かった気がする。
ハヤシダ:それでは駒が出揃ったところで本委員会の選出する2009年最優秀作品賞は?
ヤスイ:全会一致で『グラン・トリノ』です! おめでとう『グラン・トリノ』!! とりあえず、ここらへん推しとけば当たり障りないんじゃなかろうか。
ハヤシダ:うん。なんか委員会的にもハクがつくし。おめでとう! 『グラン・トリノ』! 我が委員会としてもこの賞を本作品に与えることは逆に光栄の至りやがな。
ヤスイ:よし、じゃあ2009年ワースト作品賞は?
ハヤシダ:3作品におさまりきれないぐらいあるんだけど、あえて選ぶなら『ストレンジャーズ 〜戦慄の訪問者〜』『狼の死刑宣告』『ドゥームズデイ』だろうなー。
ヤスイ:ヤスイは『狼の死刑宣告』『ドゥームズデイ』が抜きん出てワーストで、あとは『2012』とか『ミラーズ』とか『ファイナルデッド〜』とかが続くってカンジ。
ハヤシダ:それでは、集計の方も完了したようだし、そろそろ発表します。2009年ワースト映画、栄えない最低作品賞は?
ヤスイ:じゃあ、間をとって『20世紀少年-最終章-』に決定! 観てないけど。
ハヤシダ:観てないけど絶対酷そう過ぎる!! 公開規模を考えるとその罪過は計り知れないもんがある。
ヤスイ:おめでとう! 日本一!! 観てないけど。
ハヤシダ:記録、それはいつも儚い。2010年はこれを下回るワースト作品が現れないことを期待しておりますよ。
ヤスイ:それでは最後となりますが、全日本映画ミシュラン委員会会長兼書記長補佐のハヤシダさんより締めの一言をお願いいたします。
ハヤシダ:映画は一日15分まで!




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