HOLLYWOOD DIARY
2005
10がつの日記



10月1日「ボンジョビと鋳鉄工場〜さらばボンジョビ〜」

 今朝新しいシチュー鍋が届いたんで野菜カレーを作ってみたんだ。グツグツグツ。。。出来たー!! 試食、試食っと。ムシャムシャムシャ・・・へれちょんぱ!!! 不意打ち的に激痛が奥歯を襲ったさ。何やら異物が混入してたみたいだぞ。またかYO! 紙切れを広げてみると、なんとシチュー鍋の工場見学ツアーの招待券だって。なになに? 黒人の末っ子限定?
 ボンジョビ!! 今こそお前のポテンシャルが最大限に活かされるときだぞ。ムスタファーの溶岩みたくドロドロに解けた鉄からシチュー鍋が出来上がる工程を見たいだろ? おい、ボン・・・・ジョビ? いないっ! まだベッドは暖かい・・・逃げた?

 選ばれし者だったのに!!


10月8日「ボンジョビからの手紙」

 あれは今朝の8時半ごろだったかな。カレーの下ごしらえしてる最中に何気なく鼻ほじってたらものっすごくデッカい鼻くそがとれたんだよ。こりゃスゲー。さっそく誰かに見せびらかしたくなってね。ボンジョビー!! 見てみろよコレ! ボンジョ・・・。そうだった。寝室に駆け込んでから気づいたんだ。

 末っ子のボンジョビがいなくなってから、もう何日も経つんだよナァ。

 ハァ〜。肩を落として鼻くそをベッドの端になすりつけた。そんなことをもう10回は繰り返してんだよ。ガビガビになった鼻くそだらけのベッドを見つめてたら、あいつとの楽しい日々が浮かんでは消えるんだ。
 わめきながらスッ飛んでくボンジョビ、紫色になって痙攣するボンジョビ、歯の根をガタガタ言わせるボンジョビ、擦り傷だらけのボンジョビ、白目むいて端から泡吹きながら口パクパクさせてるボンジョビ、土気色のボンジョビ、瞳孔の大きさが左右バラバラのボンジョビ。。。。。

 いなくなって初めてあいつという男の存在感の大きさがわかったyo...

 これからオレは誰に大きな鼻くそを見せびらかせばいいんだい? 脚立が見当たらないとき誰の背中を借りれば? 早朝に片道3キロの道のりを井戸まで水汲みに行くのは? なんかムシャクシャしたときは? 予約録画は? しつこい黄ばみ汚れは? 靴磨きは? 雑巾がけは? 毒見は? 新しいモデルガン買ったときは? テレビのリモコン取るのは? 山羊の乳しぼりは? 綿摘みは?

♪いつでも探しているよ

  どっかにボンジョビの姿を

    茶箪笥の裏 庭石の下

        こんな所にいるはずもないのに〜〜〜 

 ミュージカルタッチで踊ってたら玄関に何かが投函された音がして我に返ったよ。なんだこれ。封筒に何か入ってるぞ。写真?


 写真の裏側にはちっこい文字で何やらメッセージが書いてあったよ。








かなしみの うらがわに なにがあるの?








 知るかっっっ!!! ボンジョビのヤロー。どこまで行ってんだよ。旅費とかどーして・・・・慌てて財布を確認すると、クレジットカードが一枚無いんだよな。アンニャロー! 帰って来たら一週間カレーのルー抜きだ!!


10月11日「ドラゴンが怒った時の鉄拳」

♪ ノマノマイェイ、ノマノマノマイェイ、アチャ!
ノマノマイェイ、ノマノマノマイェイ、アチャ!
マイアヒ〜、アチャ!(ブルース・リーのマネで)

 ・・・てなわけで年甲斐もなく最近ブルース・リーにハマッちゃってるんだよ。知ってる? あのヌンチャク大魔神。怒りの鉄拳をくらえ! はちょあ〜オオオ〜オアッオアッ!! オアッお〜!! ちょあっ! 折檻パンチ! ブレーンバスター!! ウンコ投げ! そしてアチョ〜〜〜、ペプシの缶を悪者に見立てて10個ぐらいペシャンコにした後にゴミ袋に入れて燃えないゴミの日に出し!(ドサ) 腸詰めソーセージをヌンチャク代りにあたたたたったっ! 冷蔵庫の戸締りっ!(ゴン)
 ・・・ってウィル・スミス呼んで見せびらかしたら
「お! 『ミスター・ブー!』?」
 だって。知らないよそんなの。ちょっと後ろ向いてみろ・・・折檻パンチ!!
 あと、ボンジョビはいつ帰って来んのかナァ。。。


10月18日「ポロリ★ 丸ごと愚息 黒鍵だらけのジャムセッション」

 撮影の合間にトイレに行ったときの話。大の方でさ。個室に入ってカチグソとご対面。や〜れやれ。一息ついて小唄を口ずさんでたんだ。

♪Ebony and ivory
 live together in perfect harmony
Side by side on my piano keyboard...

 そこまで歌ったときにいきなりドアがバタンと開いたんだ。

♪Oh Lord why don't we〜〜〜〜?

 見上げるとウィル・スミスが歌ってんの。

オ レ「なんだYO!」
ウィル「いや、サミュちゃんの声が聞こえたからついハプニング的にセッションを繰り広げたくなってさ」
オ レ「次からはノックぐらいしろYO! あと、サビの一番いいとこ盗んなYO!」
ウィル「すまんすまん。いま取り込み中だった?」
オ レ「見りゃわかんだろーがっ! あとな、お前ションベンしてる最中だったのか知らんけど、チャック全開で粗チン丸見えだYO!」
ウィル「ワチャ〜。こりゃ失敬、失敬。ゴーゴーカレーのトッピング無料券やるから許してよ」
オ レ「人がウンコしてるときにカレーの話すんな!」
ウィル「テヘリンコ★
オ レ「なんだよソレ。可愛く言ったって駄目だよ」
ウィル「ポケモン何匹言えるかなっ!?」
オ レ「え〜と、ルージュラ、フシギダネ・・・だから誤魔化すなっつの! っつーか、ドア閉めろYO! 拭くからっっっ!!!」
ウィル「ひゃー逃げろ〜(バタンッ)」

 ポコチン丸出しで駆けてったよ。警備員に捕まってなきゃいいけどな。そもそもウィルとオレのデュエットじゃ「Ebony and ebony」になるっての。「ネコ踏んじゃった」ぐらいしか弾けやしねぇ。


10月23日「そして又、ボンジョビと共に」

 ボンジョビッ!!!  
 ・・・・・・夢か。
 最近よく末っ子のボンジョビの夢で目覚めるんだよ。どんな夢だったかハッキリ思い出せネェけど、最後にアイツ、ひどくカラそうな顔してたナァ・・・。奴さん、今頃どっかで激辛カレーに顔しかめてたりしてな。ボンジョビ、お前が帰って来たときのために作っといたお祝いのカレー、もうカビだらけだよ。帰ったときに腹こわしてもしらないぜ?
 そうだ。あいつが家出してからこっち、届いた写真を見せてやろうか。









































 どれも楽しそうだなあ。いい加減帰って来いよな。「ボンジョビを迎える歌」も作って待ってるってのに。まだサビの部分ぐらいしか出来てねぇんだが、ちょっと聞いてくれよ。

♪バベビブ ベボバボ ボンジョビ!!
 メチャジョビに たいしたもんだぜ ボンジョビ〜

 成り行きまかせの恋におち
  時には誰かを傷つけたとしても
 その度心いた
(ガタン)

 あ! 今日も新しい写真が送られて来たぞ。へへへ。郵便物の音に敏感になってんだよ。



 どっかで見たことある景色だなあ。待てよ? これ家のドアに似てるぜ。その瞬間携帯のメール着信音が鳴ったよ。見るとボンジョビからで、

「後ろにいます」

 振り返ればボンジョビがいた!!
 お前・・・おどかすない。カレーにするか? それとも風呂か? ちょっと待ってろ。お前の帰還を称える歌を歌ってやるから。ボ、ボバッ・・・ブビッ、ブビビビッ・・・ベバッ、ベババッ・・・ボバベベッ・・・駄目だ。涙が溢れて上手く歌えネェや。よぅし、父ちゃん決めた!! お前とオレで旅に出るんだ。おう。今すぐにだよ。行く先なんか決めない未体験アドベンチャーさ。オイオイ、もらい泣きすんなって。お前にはゴールかもしれネェけど、父ちゃんのウルルン滞在記は、今始まったばかりなんだぜ?

      手に手を取り合って・・・

        あの雲の向こうへ・・・

〜 未完 〜