HOLLYWOOD DIARY
2007
6がつの日記



6月2日「寝相の理由」

カミナッチャ! ようこそ素晴らしい黒人ダイアリーの世界へ!!

雄牛用の焼きゴテを手に入れたんだ。手ぶれ補正のついたピッカピカの最新式のやつ。撮影のとき持たされたのが気に入っちゃってね。監督に無理言って譲ってもらったんだよ。最高にCOOLなんだぜ? ワクワクして素振り・・・いや、素焼きしながら家に帰ったよ。よ〜し。今日は久しぶりに焼きゴテ・ルーレットでもするか〜。おーい! ボンジョビー!!
・・・アレ? いないのか? そういや、いつもなら物陰からロミュランのウォーバードみたいにいきなり現れてみかんやせんべいねだるのに、今日に限って出てこなかったなあ。どうしたんだろ? ボンジョビー! また死んだんじゃねーだろな。ハハハ・・・



ボンジョ・・・ボムギ!

土間の暗がりで何かにつまずいた。見ると、なぜかボンジョビのやつ、いつの間にかオレの足の下でうつぶせで寝てるんだよ。あれれ? いつも仰向けで寝んのにな? 近所じゃ「Z・A・B〜絶対仰向け睡眠BOY〜」って通り名で親しまれてるときもあったぐらいなんだぜ? こりゃ変だ。どうしたんだよ一体。母ちゃんに聞いてみたら、朝パチンコに出かける前はちゃんと仰向けで寝てたらしい。

何かある。

親としての直感が働いたね。おいおいおい! ボンジョビ! チェケラッチョ! スタート・サムシング!! ペンペン。
ほっぺたを2,3度叩いたけど反応がねえ。続けて5,6度叩いても26,7度叩いても知らんぷりの半兵衛気取ってやがるんだ
よし、こうなったらばっちゃん直伝、南部の黒人に代々伝わる特製の目覚ましエキスしかねえぜ。

目覚ましエキス、注入ーーー!!!

ボンジョビ「ンむぐぅ・・ケホケホケホッ!! 」

さすがに起きたね。モーニンモーニン。お前の朝だぜ? どうしたんだいったい。何か心配ごとでもあんのかい? なになに? 頭がクラクラして喉が痛くて咳が出る? 土間の床がひんやりして気持ちいいからほっぺた当てて寝てた? な〜んだ、だからうつぶせだったのか。心配させんなよ。ったく。


6月3日「セレブレイション〜HA・SHI・KA〜」

我が家の「M・G・K〜毎日仰臥就寝キッド〜」こと末っ子のボンジョビがうつぶせで寝てた話の続報だよ。

あまりにも熱だ咳だうるさいもんだから医者につれてったんだよ。もしかしたらラッサ熱や眠り病かもしれねぇしな。うつされたらことだ。そしたらなんだったと思う? なんとヤツ、はしかだったのさ。
こいつぁ大変だ。はしかっつったら黒人にとっちゃ一世一代の晴れ舞台じゃねぇか。記憶に残るはしかにしてやんのが親のつとめだろ?
 町内会の人にも手伝ってもらってはしか神輿で盛大に看病したよ。そ〜れはしかだワッショイ療養ワッショイ!!!

はしか純情歌

♪はぁ〜
せいや せいやせいや
 ドンドドンドンドン
発熱なんか気にしないぜ
 発疹だってだってだってお気に入り
だけど気になるあの娘(こ)の泪
 喉にしみるぜ手酌粥
ソレやっしょ まかしょ
 シャンシャンシャン

 神輿の上に氷まくらと点滴とボンジョビをくくりつけてご近所を練り歩いたさ。このときだけは無礼講。心拍数だの絶対安静だの忘れて浮世の憂さを思う存分晴らしたさ。
 忘れられないはしかになったかな。


6月17日「はしかサーガ完結編」

ひさラッチョ! またラッチョ! しりラッチョ?
 つーわけで心配かけてすまなかったNA! みんなの愛され姫カワ系ハニーパイこと末っ子のボンジョビのはしかが遂に治ったYO! ピースピース。
いやはや、一時はどうなることかと思ったけど、人間の生命力ってのはゴキブリ並だね。今じゃピンピンして走りまわってらぁ。ボンジョビの闘病生活がどんなだったか話すよ。俺も最初は油断しててさ。はしか神輿やっときゃ自然に良くなるなんてタカをくくってたんだ。けど、よくなるどころか相変わらず土間でうつぶせでうなってんの。まるではしかをつかさどる神に魅入られたみたいだったね。
こりゃ生半可なことじゃ治らねぇかもな。よし! ハリウッドでも腕っこきの名医をヘリで呼び寄せたよ。



バッバッバッバッ!!!

先生、さっそくお願いします! こっちです! 患者は先っちょでスタンバってます。ハイ。このはっぴ着て! これかついで! そ〜れワッショイワッショイ安静ワッショイ!
はしか神輿に参加してもらったんだ。さすがにこれで治らなきゃ嘘だろ? ところがドッコイ。治んないのがボンジョビクオリティーなんだな。ま〜だグッタリしてんだよ。医者も怒って帰っちゃうしさ。
やめだやめだ! はしか神輿なんて迷信! きくかこんなもん!! ガコッ! 神輿なんか蹴っ飛ばしてガソリンぶっかけて燃してやった。おし。こうなったら腹をくくったよ。あらゆる角度からアプローチしてみることにしたんだ。紅茶キノコ療法、カスピ海ヨーグルト療法、こんにゃくゼリー療法、ほめごろし療法、恫喝療法、アロマテラピー療法、潤肌精プライム療法、ミイラの粉末療法、起きて仰天アフロ療法、からし大福療法、太ももの付け根あま噛み療法、カベルナリア療法・・・。藁にもすがる思いってやつさ。でも、どれもこれも不発だったよ・・・。最後のカベルナリア療法のときだけは一瞬だけクワッと目を見開いて「治ったから! 治ったから!」って元気になったみたいなんだけどね。どうやら心配かけまいとカラ元気出してただけみたいなんだ。バッカヤロが。かっこつけてんじゃネェや。
は〜あ。ン? そんときだよ。ばっちゃんが昔やってたメンドリ療法ってやつを思い出したんだ。尾の羽をむしった生きたメンドリを用意して、それをボンジョビの上にくくりつけとくんだ。こうやって悪い病気の精霊をメンドリにのりうつらせるんだって。で、そっとしといてメンドリが死んだら別のメンドリととりかえて、を繰り返すのさ。あと、薬だなの奥の方にあった錠剤も何個か適当に見繕って飲ませた。
 そしたらもう、一発で元気になって驚いたぜ。さすがばっちゃんの知恵袋だよ。心配させやがって。今もワーワー叫びながらメンドリ抱えて家ん中ドタドタ駈けずりまわってるよ。オイオイ、ちょっとはしゃぎすぎ! そんなとっから身を乗り出したら危ないって。ヤ〜レヤレ。ちょっと元気になりすぎだぜ。ついでの錠剤が効いたのかな。なんだったんだろコレ。なになに?・・・リタリン?タミフル?フ〜ン。変なの。