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ハリウッド日記 2001 1月1日 ハイハイハイハイ!! また一ヶ月あいちゃったけど、大丈夫だって。ちょっと撮影で忙しくてね。スターウォーズの新作。知ってる?エピソード2。サブタイトルは「リターン・オブ・サミュエル」だってさ!オレ様大活躍じゃん!! ってウッキョポーン。 そういえば新年明けましてニューイヤー!! お世話になった人にも年賀状出せなかったんだけどね。ホラ、ペスのことがあったからさ・・・。 1月2日 雪が降ってるよ、雪が!! ボンジョビが大はしゃぎで庭をかけまわってるよ。 ・・・こうして見ると雪に黒人って映えるものだなあ。 1月3日 ハレルーヤ、HO!!! 初夢の話をしようか。 俺が見たのはこんな夢さ。 田んぼ? 畑? の中を誰かを背負って歩いてるんだよね。てくてくてくてくてくてく。 こいつぁー重労働だ。わかる? 俺も昔は綿花貿易に駆り出されてムチでビシバシしごかれたもんだけどね。あの頃の仲間のひとりが、ホラ、あの、タイガーなんとかってゴルファーいるだろ?アイツのオヤジよ。自分がさんざっぱらひっぱたかれて頭の形が変わっちまったもんだからその腹いせのつもりなんだろうね。子供にはボールを思いっきりひっぱたくことだけを教え込んだっつーわけだ。今でも同窓会でボヤいてるよ。「後遺症で女房と頑張ってるときもアレが明後日のほうへ飛んで行っちまう」、なんつってな。俺も答えて言ってやったさ。「どうりでボンジョビがお前に似てるわけだぜ」ってね。ヒー、フー!!! ・・・おっと、話がそれちまった。どこまで話したっけ? 綿花貿易? もっと前? 畑の横の道? そうそう。畑の横の道を誰かを背負ってるところまで話したんだよな。俺は汗だくだくで道を歩いてるわけよ。てくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくててくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくててくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくて、いー加減にしやがれ!! 歩いてばっかりの夢なんだよ。俺はアレか? 伊能忠敬か? 四十万歩か? 頭にきて顔を赤黒くして背負ってるやつに尋ねたね。 「もういいだろうブラザー、俺もう足が砂糖きびみたいだZE!!」 ってね。後ろのやつは言ったよ 「あそこの木のところまで行ってくれ」 見ると少し先にアメリカ杉が生えてるんだな。よし来たやじ来た道中記!!ってんで、もうひとふんばりエイコラサ。その木の下まで行ったんだ。すると、木の幹に何か文字が書かれているんだよ。OK?話について来てるKAI?その木の幹にはカレーでこう書かれていたんだ。 「2000年11月3日、ペスここに眠る」 ってね。その途端上から電子レンジが降ってきてガーンと頭にあたったんだ。ガーーーーーン。良い音したぜ? よろめいて倒れた俺の上で背負ってたやつがささやいた。 「その電子レンジだろう? お前が俺を焼き殺したのは!!!」 俺は痛む頭を押さえてゾーッとしたぜ。 汗びっしょりで青黒い顔で起きたら百太郎が上に乗っかって頭をガジガジかじってんのな。すぐに部屋を追い出したけど。 イヤー、変な初夢だったよ。何であんな夢見ちゃったんだろう? 1月4日 雪が降ってるよ、雪が!! ボンジョビと雪だるま作って遊んだね。 「パパ、これ誰?」 って聞くから、 「これはマイケル・ジャクソンだよ」 って言っってやったよ。俺にしては白すぎだしな。したっけアチャフーアチャフー喜んでムーンウォークの真似して坂の下の湖まで滑って行っちゃったよ。オイオイ。オーメン2みたいになっても助けてやんないぜ? 1月5日 HO!HO!HO! こちらブルームーン探偵社だゼ! 嘘、嘘。 南部のしきたりの名残で「書初め」ってのをやってみた。 近頃のお習字ツールってのはいろんな書体を選べるんだね。タイトルは、そうだなー、「実は具現化系だった男心とエンペラータイム そのV」ってのはどうかな? そりゃウヴォーギンもビビるって。 1月6日 ヘイヘイヘイヘイヘーーーックシュ! 風邪気味だぜ。今日からゲストブックをつけたので、世界各国からの声を送ってくれってばカミナッチョ!!!感想が来ると嬉しいもんだしな!!!HO!! 来ないと更新やめる。 1月7日 さっそく反響が全世界から約1通ぐらい届いて嬉しいZE!!よし!新世紀も俺こと黒顔の美少年サミュエルは、断固として人種差別&トッポい白人と戦っていくからな!アパルトヘイト反対!チビクロサンボ反対!おしゃれなサミュって呼べ!YO!! っつーわけで、今日の日記を書いてやろうかな。南部の慣習で「七草オートミール」ってーのがあるわけよ。ユーアンダスタン?新年の酒やら料理やらでグダグダになった胃をしずめるのが目的らしい。それを家族で食べたよ。全部言えるKAI?俺は言えるぜ?モーガン・フリーマンみたいだろ?えーと・・・セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ・・・ホテイ、ダイコク、フクロクジュ・・・なんで7つ以上あるんだろうな? 1月8日 ドスコイ! 西サモア風の挨拶で始めてみた。 またもやハゲましのメッセージが届いたよ。嬉しいね。読み上げよう。ゴホン・・・
aWAWAWAWAWAWAWA!! フィリップスさん、いや、ルーでいいかな?ルー、素敵な矢文ありがとう。軒先につるしてあった悪霊除けのボトル・ツリーのビール瓶が粉々に砕け散ったよ。 先住民と後住民という違いはあっても、差別を憎む気持ちは同じようなもんさ。一緒に闘っていこう。人前で平気で俺たちのことを差別するようなハエもたからない悪タレどもにワッペンでも貼っつけて根絶やしにしちまおうぜ。ガス室に詰め込んでさ! ところで親愛なるルーにひとつ頼みがあるんだけどいいかな? 今度俺のためにカツラ作ってくれよ。『JFK』でジョー・ペシが被ってたみたいなのをさ。頭の皮のストックがあれば、で良いけどな。それじゃ、ルー。居留地の酋長に4649!! みんなもイカしたメッセージ送ってくれよな。 aWAWAWAWAWAWAWA!! 1月9日 ぶぁいYAIYAIYAIYAI!! 大変だ! みんな聞いてくれよ。今朝飯を食ってたら、女房がロザナ・アークェットばりにアングリ大口開けて郵便受けから封筒を運んで来たんだ。 「アンタ!大変なモン入っていたアルよ!大変大変在来線立往生!!!」 興奮してナマリ丸出しだよ。 「なんだい。南北戦争の軍票でも見つかったかい?」 と見てみると・・・・・・・・・差出人は誰だったと思う?俺はビックリしてくわえてたカレースティックふき出しちまったぜ?まあちょっと見てくれよ。
マルコムーーー!!あんた、生きていたのかーーーーー!?だって・・・だってアンタ、説教台の上で倒れた後に、王大人が「死亡、確認」ってつぶやいてたじゃないかよ!いや、ほんとに生きてて良かったよ。また革命とかしてくれよ。アンタの演説はクールだよな。ハートにヒットするよ。なんだっけ?ホラ、ゲティスなんとかってところで言った、「黒人の、黒人による、黒人のための政治」だっけ。あれ聞いたときジーンとしたね。電子レンジで頭のてっぺんはたかれたような感じさ。 豆スープ。もちろん大好きだよ!「かすがいのグリーン豆」最高!!でもさ、あんまり豆ばっかり食ってると顔がメキシコ人みたいになっちまいそうだろ?だからひかえてんの。「移民局」って聞いただけで真っ青になる連中みたいになりたかないやね。 それじゃマルコム。本当にお便りありがとう。くれぐれも暗殺に気をつけてな。消印が日本になってるけど、オレもひまができたら遊びに行くよ。ギロッポン行こうぜ。それともシンチの・・・おっと、女房が来たからこの辺で。 1月10日 なまらしばれるって!(黒人英語で「とても寒い」の意) いやホントに。寒すぎなんだよ毎日。通販で買ったアンカを手放せないね。俺ももうチェケラッチョ、チェケラッチョ言ってる年でもないのかもな。昔は女房と週末のダンスホールでならしたもんだけどね。華僑と黒人のコンビだから「踏み切りペア 〜一旦停止〜」なんて呼ばれたっけなあ。俺が「一旦」で女房が「停止」ね。 二人して毎晩毎晩ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる、バターになっちまいそうなぐらい踊りまわったもんさ。懐かしいなあ。♪アイソーハースタ〜〜〜ンディンゼエ〜。 1月11日 イェー。 ヴォアッ! アー、アー。 俺の行く末密かに 暗示する人Honey! ・・・な〜んてな。ノリノリでダ・パンプのバックコーラスの物真似してたら、ずーっと前に俺の行く末暗示してた人(女房)にかちあげエルボーくらったよ。 「騒音迷惑我吃驚!! もぐさ落ちたアル!!」 だってさ。鍼灸で使う針の先の皿みたいのにもぐさを乗っけて温熱治療?してたみたいだな。けっこうなご身分じゃねーか。さすがに華僑の娘は違うね〜ヘイヘイ。俺なんかね。俺なんかどうせ綿花くさい奴隷の精子の馴れの果てだしな。絶望だよ。骨の髄までドス黒いんだよ。昔からそうなんだ。俺って友達百人いるように見えて、真の理解者がいないタイプなんだよ。魂の放浪者っていうのかな。もしかして・・・キミもそうだろう? なんてウッカリ自虐ぎみにインテリゲンチャの憂鬱をひけらかしたりしてな。あわよくば内面にトラウマとかカタルシスとかカタパルトとかギッチギチに詰め込んだ包帯少女みたいのから共感されて応援メール貰ってやろうって寸法よ。 そこのキミ、混血に興味ないかい?フォームからガシガシメッセージ送ってくれよな。俺に届けよ決心のメッセージ!ヴォアッ! 1月12日 俺のマブダチのところにタイムカプセルが届いたらしいんだよ。タイムカプセル。知ってる?そう。子供が大人になった自分のためにメッセージを入れておくってアレよ。その話を聞いてフト思い出した。そういえば俺も子供のときに裏山に何か埋めたんじゃないか?ってね。なんだろう?気になったんで裏山までスコップとカンテラ持って夜中に出かけてみたんだよ。 場所は、意外にすぐわかったね。近くにでかいニレの木が生えてたからな。よく見ると相合傘に「サミュエル/イライザ」って彫ってあったし。なつかしいなあ。これ子供のときに彫刻刀で彫ったんだ。イライザってーのは片思いの相手でね。原因不明の熱病で突然死んじまったんだけど・・・。まあその話はまたの機会でいいや。とにかく俺はカンテラを木の枝につるしてからヒーコラ穴を掘った。小一時間もした頃かな。ガチッって音がして、頑丈な鉄の箱が出てきたよ。蓋には南京錠がかかってたんだけど、もう鍵なんかなくしちまってるし、どのみち錠はボロボロだったんで、金具をスコップで叩くと簡単にはずせたね。 中には錆付いたスパナやドライバーなんかと一緒に、何かの動物の骨が入ってたんだ。動物の骨?えーと・・・何だったかな?ちょっと待てよ・・・思い出したよ!こいつは猿のエボラじゃないか!!懐かしいなあ。エボラっていうのは近所で死にかけてた猿でね。ちょっと怪我してたんだよ。どうも銃で撃たれたみたいだったな。可愛そうなことをするじゃないか。それで俺は物置に連れていって、大人に隠れて看病してたんだけど・・・。何日かして、だいぶ元気になってきたんで、イライザに自慢しようと思ったんだ。「俺にも優しいところあるんだぞ」ってね。したっけエボラのやつ、歯をむいてイライザに飛びかかっていって噛み付きやがった!!傷はたいしたことなかったんだけどね。俺はカッとなって「反省してろ!!」って工具箱に放り込んで、そのまま学校に出かけたんだ。一週間ぐらいして、イライザが病気で倒れてからエボラのことを思い出して、蓋を開けるのが怖くなってそのままここに埋めたんだよ。・・・ゴメンな、エボラ・・・。あんときはイライザが死んじまったのはエボラの呪いに違いない、なんて本気で信じてたからな。 工具箱は、元通り蓋をして埋めたよ。青春の思い出と共にね。 1月13日 今日さ、外国で飛行機が落ちたらしいんだ。 ニュースキャスターが嬉しそうに言うんだよね。 「乗客に黒人はいませんでしたー。いませんでしたー。いませんでしたー。いませんでしたー・・・」 ・・・いて悪いかYO!! 1月14日 今日、たいへんなことがあったんだ。 この間、東洋の「掘りごたつ」ってのを家のリビングルームに導入したんだよね。女房の趣味さ。使ってみると意外に心地よくてね。家族で喜んでたんだよ。 ところが今日、ウッカリしててさ。朝早く起きて、日曜の朝食は俺の当番だからってんで、昨日の残りの豆カレースープをリビングのストーブの上で温めてたんだけど、途中で灯油が切れちまったんだな。こりゃいけない、っと思って近所のスタンドまで買いに行こうと思ったんだ。でも、せっかくグツグツ煮えてる豆カレースープが、出かけてる間に冷めちまうといけないだろ?俺もしばれる外から帰ってきてすぐさま熱いスープにありつきたいからな。掘りごたつの中に豆カレースープをそーっと入れてから出かけたんだ。グッドアイデアだろう? 灯油と、切らしていたチャツネを買いこんで家に戻ると、リビングから呻き声が聞こえるんだ。どうしたんだろう?行ってみると、ボンジョビが足首から下をカレーまみれにして泣いてるんだ。ビックリしてチャツネの瓶落っことしたぜ? 「どうしたんだ!?誰がこんなひどいことしやがった!!」 俺がかけつけると、泣きながら掘りごたつを指差すんだよ。・・・そうなんだよ。犯人は豆カレースープさ。起きてきて、ストーブが消えてるもんだから足を思いっきり突っ込んだらしいんだよな。 幸い火傷はたいしたことなかったんだけどね。何か11月に失踪したときのことを思い出したらしくて、それっきり部屋にこもったまんま。本当におっちょこちょいだな。あんまりかわいそうなんで、 「掘りごたつに入る前は中をチェケラッチョ?」 とも言えなかったよ。 みんなも掘りごたつにはビーケアフル。OK? 1月23日 ドゥワップドゥワップ。久しぶりの日記だZE!! イカスミのスパゲッティ食ったよ。意外にいけたね。ウン。これならイタリアに住んでもいいかな、ってチラッっと思ったよ。イタリア。マンマミーヤ!異常に日焼けしたイタ公だHO!なんて110番街の交差点で思わず叫んじまって、警察が来たからあわてて逃げたんだけどね。 逃げる途中でタクシーにはねられそうになったよ。モヒカンのドライバーに怒鳴られちまった。すまねえ、って笑ったら向こうが泡食って逃げちまったけどね。歯まで真っ黒だから、焼死体の幽霊かなんかと勘違いしたんだろな。 1月日 ウイー。久しぶりに酔っ払って帰ってきたよ。午前様ってな。さて、日記を書こうかと思ったんだけど、ちょっと待ってくれ。さっき女房の部屋の前をソロソロと通ったときに、変なものを見ちまったんだ。 ドアの下から煙が床を這うように吹き出したかと思ったら、またスッと部屋の中に戻ったように見えた。まるで時間が逆戻りしたみたいにさ。そんなことってあるのかい?まさか俺の女房は最終的な超能力者、時間旅行者だったのか?どーりで老けてるわけだZE!なんつってな。酔っ払ってるんで目の錯覚か、気のせいかもしれないけど、ちょっとここまで日記アップしたら見てくるよ。多分またすごいお灸でもやってんだろうな。続きは戻ってきてから報告するわ。じゃあ。 |