ら〜ろ
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『ラスト サムライ』 19世紀末の日本にトム・クルーズがやって来て、侍の心に触れる。 ハリウッド映画にありがちなヘンテコ日本描写はあまり無く、かなりまともな時代劇だった。渡辺謙の息子が鉄砲隊に突撃するシーンで『ドラゴン怒りの鉄拳』を、騎馬武者がガトリング砲に撃たれてスローモーションで落馬するシーンでは『ワイルドバンチ』を思い出した。 小雪の子供達の名前にまるきり統一感が無く(飛源と孫二郎と信忠)可笑しかった。『座頭市』といいこの映画といい、もともと時代劇を作ってない人達の方がよっぽど面白いものを作っちゃうんだな。 『ラスベガスをやっつけろ!』 「ラリッてるやつに背中を向けるな」 ストーリーと呼べるものが無く、ひたすらドラッグ中毒者が見る幻覚の映像化に力を注いでいる。テリー・ギリアム監督自身はドラッグ経験が無いという。普段から狂気と紙一重で、ドラッグは必要無かったのだとか。 ジョニー・デップ(ハゲ)とデル・トロ(デブ)が他の作品と一線を画した格好悪さで、全く同定不可能レベル。 『ラッシュアワー2』 ジャッキー・チェンが元気そうで何よりだった。最後は高い所から飛び降りてドッカーン!! なところも健在。 『ラッシュアワ−3』 正直なんとかヌーン・シリーズと区別がつかなくなってきたシリーズ3作目。「ジャッキーの相棒が黒人」ってことぐらいしか覚えてない。
最後まで飽きることなく見ることが出来た。けど、思い返すと所謂「おもしろジャッキー・アクション」※の類がほとんど無かった。にも関わらず面白い、というのもなんだか複雑な気分だ。 補足説明 ・高いところからドッカーン…フランスの国旗と共に。『シャンハイ・ナイト』でも同じようなことやってなかったか? 次回作では日の丸持って皇居から飛び降りて欲しい。 ・「おもしろジャッキー・アクション」…バケツやイスや傘等を巧みに用いた地球に優しそうなアクション。
『ラットレース』 モンティ・パイソンのジョン・クリーズとミスター・ビーンが出演しているコメディ。内容的には『キャノン・ボール』のギャグ方面を多めにしたような、集団ドタバタ劇。ところどころすごく笑える箇所はあるものの、それと同じかそれ以上の外れギャグがあるせいで全体的な印象は中の下ぐらい。登場人物のキャラが甘い。もっと漫画的に変なヤツがいても良かったように思う。ミスター・ビーンはこの程度の脇役が丁度良い気がする。ヒットラーの形態模写が絡んだギャグが一番面白かったんだけど、よく考えたら何故これをジョン・クリーズにやらせなかったかと問いたい。 続編を作るときに出演して欲しい人。 ・ピーウィ・ハーマン ・アンドリュー・ダイス・クレイ ・ババ・スミス ・マイケル・ジャクソンの影武者 ・ベン・ジョンソン ・ツール・ド・フランスで道路に下品な落書きをする人 『ラブリーボーン』(→公式サイト) 『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督作品。殺された少女の一人称で話が展開するらしい。と言われると『ゴースト』や乙一の『夏と花火と私の死体』なんかを想起するが、果たして。
思いっきり金かけて作ったスーパーマリオギャラクシーみたいな黄泉の国の描写は幻想的で美しいんだけど、それだけ、というか。まずもって『ゴースト』のような勧善懲悪、因果応報、起承転結を期待して鑑賞に臨むと確実に裏切られる結末。霊体のスージーは現世のものを動かす程度の力も無く、せいぜい影をチラつかせて変態をビクッとさせるぐらい。妹は自力で変態の魔の手から逃げおおせた。な、なんだ〜? 正直「予告に騙された感じ」がしてしまう。しかも変態は当座警察から逃げ延び、何年経ったか知らないけど、その後ストーリーとは無関係なタイミングで勝手に崖から転落死。※なんじゃそら! この様子をスージーが確認したかどうかすらわかんない。え〜。所謂カタルシスになりそうな展開をことごとく外してくださる。 また、伏線になりそうな描写、たとえばスージーのブレスレットのかけらだとか、そのブレスレットをつけたスージーの写真をボーイフレンドが持ってるだとか、弟が天国のお姉ちゃんの絵を描くとか、終盤に活きそうな要素も投げっぱなし。スージーのおばあちゃん役のスーザン・サランドンなんか、何のために出てきたのかわかんない賑やかしみたいなキャラだし。もうピーちゃん的にはシアーシャ・ローナンを使って幻想的な風景を思いっきり撮りまくって果てちゃったんだろうか。残る現世のストーリー部分は仙人モードでテケトーに投げ撮りしたとしか思えない。一番理解に苦しむのはラストでスージーの遺骨を証拠隠蔽のために大穴に投げ入れようとしてる変態の脇で、霊媒的な女にスージーが憑依して、さあ、変態阻止か!? と思いきや、憑依した女の体を使ってボーイフレンドとチューしましたとさ。ズルッ! どうしてそのタイミング〜?※ スージーが現世でやり残した一番大切なこととは、変態に復讐することではなく、その横でボーイフレンドとチューすることだった。いいね、チュー。いやはや、ピーちゃん(48)の心の奥底の美しいピンクのビラビラを垣間見せてもらったよ。しかし東洋的なあの世観だと、スージーは成仏できなさそうだよな。ゴミ溜めの底の金庫で朽ち果ててるんだもん。 いろいろ文句を書いたけど、これらを補って相殺するほど主演のシアーシャ・ローナンたんが可愛かったので良し。こりゃ変態じゃなくとも畑に穴掘って連れ込みたくなるわ。かわゆすなあ。ただ、黄泉の国で出てきてシアーシャたんにつきまとう東洋系の醜女(ニッキー・スーフー※リンク先グロ画像注意!)がブサイクなんてもんじゃなく、※せっかくシアーシャたん&幻想的な光景でポワンとなった僕の視界にしゃしゃり出てきてその都度萎えさせてくださる。あやうくお前で射精するとこだったじゃねぇか! 演技やめて死ね! ギガントむごたらしく死んでしまえ!※ 補足説明 ・勝手に崖から転落死。…『キングコング』で逃げちゃった憎まれ役の興行師も崖から転落死したに違いない。 ・どうしてそのタイミング〜?…復讐をとるか、ファーストキスをとるかの二択を描きたかったのかも。これは悩みそうな選択肢ではあるが。チューか…。 ・ブサイクなんてもんじゃなく、…クッパ城のドッスン似。引き立て役※にしても限界ってもんがあるだろ。コイツの顔面の記憶を脳から消し去りたい。そう言えばどういう共生関係か知らないけど、すごい美人とガラモンみたいな女がつるんでるのって学生時代に結構あった気がする。美人の歯糞をガラモンがつついて綺麗にしてやってたりするのかなあ。 ・引き立て役…試しにこのドブスと主演のシアーシャたんの配役を入れ替えてみてほしい。……凄惨極まる地獄絵図である。 ・むごたらしく死んでしまえ!…映画でブサイクな人物が出てきても普段ならそれほど、というか全くどーでもいいんだけど、今回の状況(映画がそれほど面白くなく、唯一の心の拠り所がシアーシャたんの可愛さ)ばかりは怒りが爆発してしまった。
『乱気流 ファイナル・ミッション』 滅茶苦茶な話だ。乱気流関係無いし。知らない俳優ばかり出てくるので不安になった。ジャンボ旅客機の操縦席の天井に大穴が開く。普通その段階でパイロットは吸い出されるはずなのに、なんかオープンカーでちょっと髪を風になびかせてる風に目を細めたまま毅然と操縦桿を握り続ける女性パイロット。そこへ、元レンジャーだかの警官がヘリで追いつき、ロープでぶら下がって天井の穴から侵入する。 『ランド・オブ・ザ・デッド』(→公式サイト) あの『ゾンビ』のロメロ監督が再び挑むゾンビ映画。世界観は『ゾンビ』や『死霊のえじき』のその後。つまり正統な続編である。
今作のゾンビはゾンビ界の革命児である一黒人ゾンビの導きによってつたないながらも武器や道具を使うことができるようになる。時にはうめき声で仲間に合図し、仲間の死(破壊)に際して怒りの咆哮を発したりもする。進化したのだ。やったなオイ。ゾンビもやればできるじゃないか。しかしその進化が必ずしも作品を良くしたわけではなく、むしろつまらなくしている。『ゾンビ』のリメイクである『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)の「俊敏なゾンビ」の方が数百倍怖い。ゾンビに感情を持たせ「擬人化」したところで、反って「何を考えているのかわからない、もしくは人間を貪り食うこと以外何も考えてない恐ろしさ」が減少する。武器を持って戦う姿も動作が鈍いままなので滑稽。ゾンビの技量で何とか扱える武器が有効な射程距離にいる人間はすでに武器など使わなくても殺傷可能だ。事実、映画の中でも倒れて無力になった人間にとどめのようにバットや銃を使っているだけだった。だったらさっさと掴みかかってガブリとやればいいんじゃないのー? どうも製作者のゾンビに対する思い入れの強さが招いた悲劇のような気がする。観客は別にゾンビのサクセス・ストーリーを見たくて映画館に足を運んでいるわけじゃないと思うんだけど。指導者の黒人ゾンビ及びその一派も結局主人公とほとんどからまないままだった。なんで対決させないかなー。残念。 余談だが、チラシ右下のゾンビがヒュー・グラントとポール・ニューマンに見えて仕方ない。カメオ出演してたのかも。 『ランボー 最後の戦場』(→公式サイト) シルベスター・スタローンが『ロッキー・ザ・ファイナル』に続いて往年の人気シリーズを復活させた。正直、「スタローンはん、もうええやん」って気持ち。
補足説明 ・鍛えられた肉体…薬物使用も含めて。
『ラン・ローラ・ラン』 「制限時間内に10万マルク作らないとマニが殺されちゃう!」 ローラは恋人のために駆け出した。この映画はローラの行動と、そのタイミングによって変化する結末がほぼ実時間に沿って20分×3パターン用意されており、ローラとすれ違う人物のサイドストーリーも多様に変化していく。ゲーム感覚。奇しくも同時期に発表されたコンピューターゲーム『街』のザッピング・システムを思い出した。 (↓ネタバレっぽいこと) お金を工面できる結末も当然含まれているんだが、この恋人にそれだけの価値があったんだろうか? その金を元手に、とりあえず髪を染め直して別の真っ当な男を作ったら良いのではないだろうか。老婆心ながら。 『リーサル・ウェポン』 リッグスもマータフもベトナム帰りって設定だったんだな。3〜4のスチャラカなイメージばかりが記憶に残ってて、スッカリ忘れてた。『ダイ・ハード』のチャイニーズ・テロリストが出てた。 『リーサル・ウェポン4』 予想以上につまんないのでビックリした。ていうか、うるさい。漢字で書くと五月蝿い。なんか、リッグス(メル・ギブソン)の自閉症で破滅的な魅力がどっかに吹き飛んじゃってて、ベラベラベラベラよくしゃべるし周囲の人々ものべつ興奮して何かまくしたててる状態で、しかも同時にしゃべってる場面も多かった。アクションも凡庸。たしか2までは面白いシリーズだったのに残念だ。 最大の問題は、悪役のジェット・リーがちっとも悪く見えないんだよ! ミスキャスティングというか、僕の中では彼はリー・リンチェイ(李連杰)なのである。少林寺でお粥すすったり竿の先にくくりつけた重りで鐘をついたりしてる姿の方が似合ってると思う。だから、いくらリーが残酷に人を殺しても「リーさん、ホントはちっとも悪くないのに、ハリウッドの人達に気を遣って悪いフリして…」と、逆に可哀想になってしまった。だから最後にリッグス&マータフが2人がかりでリーをやっつけるシーンもリーに感情移入してしまい、とても不愉快だった。しかも主役2人は卑怯としか言いようの無い手段※で勝つし。あのシーンだけ見た人はリーが悪役だって気づかないんじゃないかなあ。 最後にリッグスに子供ができてハッピー・エンドだけど、そんなもんちっとも嬉しかねーよ、悪いけど帰ってくれよ。 補足説明 ・卑怯としか言いようの無い手段…興味のある方は反転させて読んでください。→拳法の達人であるリーは優勢に闘いを進める。マータフを吹き飛ばし、リッグスの喉をしめるリー。しかし倒れていたマータフが背中から尖った鉄棒でいきなりリーをブスリと貫通。完全に殺す気だ。そのままリッグスとリーは海中へ。海中で揉みあうリッグス&リーだが、リッグスは都合よく手の届くところに沈んでいた自動小銃でリーを蜂の巣に。リーは終始素手だった。 『リクルート』(→公式サイト)
1.初対面の相手をリラックスさせるちょっとしたテーブルマジック 2.新聞紙の「SPECIAL」の「CIA」の部分を丸で囲んで個性的な自己紹介 3.相手にとって興味のある話題(父の正体について)を中途で切り上げ次回の出会いに繋げる 4.電話で「後ろにいるよ」 5.相手の好み(コーヒーの)を下調べしてさりげなく差し出す …といったスカウト・テクを披露。つんくの歌みたいな野郎である。きっとナンパするときもイチイチ「SPECIAL」って書いてる新聞持参で、デートの最後に「君が好きです」ってメールするんである、多分。 新人教育はハードさが強調されていた。あんなに持ち上げられたファレル君も、CIAではその他大勢のうちの1人でしかない。ひとことで言うと「誘惑されて棄てられて」。CIAなんか勤めてもロクなことが無い気分になる。よく「頭がカタいわからんちん」みたいな描き方をされるCIAのおっさん連中だが、こんな新人教育されたんじゃあ、そりゃ歪むはずだ。いっちょJFKでも暗殺したろーか、って気になってもおかしくない。 ファレルの同僚の女がCIAの地下駐車場で2台の監視カメラの回転周期を計算して盗み見られずにキスするシーンは面白かった。この女ならザコ敵を1人も殺さずにメタルギアをクリアできるだろう。 そう言えばアル・パチーノが誰かと共演するたびに「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」っていう榊原郁恵の曲を思い出す。この映画をデートで観る予定の女性は、観た後に「『アル・パシーノ+コリン・ファレル<あなた』だよ」と言ってみるのも一興では。「は?」って顔されることうけあい。 『リディック』(→公式サイト) 『ブルドッグ』で昨年度の最低主演勃起不全男優賞を獲得したヴィン・ディーゼル主演の最新作。もうまったく期待してなかったんだが、他に見るものないし「賛否両論」という前評判やおすぎの「おすぎです。ファーストシーンがすごい映画は名作です。『リディック』のファーストシーンはすごい! 後は一気にエンディングまでまっしぐら」とかいう「他に誉めるとこなかったのか」的微妙な触れ込みに、凍土から覗く雪割草のように淡い期待を抱いて鑑賞に赴いた。
『リベリオン』 近未来。独裁政権によって統治された社会。そこでは、人間の感情は争いを生み出す「害悪」と見なされ、薬物を使ったマインドコントロールによって、人々はロボットのような生活を余儀なくされていた。人間の情動を育む芸術や文学は徹底的な弾圧を受け、主人公は政府のエリート「クラリック(聖職者)」として、レジスタンス掃討の任務に当っている。…という、わりとありがちな設定で始まる話。案の定主人公は正義に目覚めてレジスタンスに加担するようになる。しかしストーリーなんか二の次三の次であり、この映画の見るべきところは、主人公が体得している「ガン=カタ」という独創的な武術なのだ。おそらく製作者は「ガン=カタ」描きたさに他の設定を6分でひねり出したと思われる。取ってつけたようなストーリー部分はハッキリ言って眠くなるが、「ガン=カタ」のシーンだけ異様に格好良い。ウトウトして「ガン=カタ」でハッと覚醒することを何度も繰り返した。まさに目が醒めるアクションなのだ! 誉めてるのかそれは。 では、「ガン=カタ」がどんな武術なのか紹介しよう。 1.臆面を捨て去るべし 武術と言いながら銃器使用が前提(しかも2丁拳銃)であり、流れるような動作と共に周囲に向けて連続発砲。傍から見ると、ちょっとした拳銃乱射事件だ。衣服に工夫が凝らしてあり、『タクシードライバー』のトラビスのように、ワン・アクションで袖から拳銃が飛び出るようになっている。また、日本刀や、銃把に仕込んだ鉤爪による接近戦も得意とする。
2.全部避けてしまえば弾丸なんて当らないも同然
3.気がつけばいる奴 「ガン=カタ」の迫力を堪能するには、これからレンタル店の棚に並ぶのを待つしかないと思う。見かけたら是非手に取ってみてほしい。あ、映画のタイトルは『リベリオン』なので、お間違い無きよう。
『リング2』 ハリウッド版リングの前に見ておこうと。肝心の貞子関連のシークエンスは全く恐くなかった、というよりむしろ吹き出したんだが、フカキョンがスッゲー形相さらして死んでた。ゾ〜〜〜 『ルーキー』 イーストウッド&チャーリー・シーン共演。新人のシーンとダーティー・ハリーそっくりの荒くれ刑事が車泥棒(微妙にセコい)の一味を追跡する。このコンビが最後まであんまり一緒に行動しないのが新鮮。シーンが恋人を助けに駆けつけて逆に助けられるシーンが可笑しかった。チャーリー・シーンが最後に空から車と一緒にダイブするシーンがある映画は、これだと思ったら記憶違いだった。何の映画だろう? 『レオン』 ♪スペードは刺し殺す〜ダイヤは突き殺す〜クラブは殴り殺す〜それはオイラのハートの形じゃないんだよ〜 人殺しを生業とするレオンのもとへ、ひょんなことから転がり込んだ少女マチルダ。 「家族を殺したやつらに復讐するために、暗殺の技術を教えて」 二人の奇妙な同棲生活が始まった。 マチルダとレオンの関係を描くことに終始しており、「人が人を殺すとはどういうことか」とか、そういう哲学っぽいことを全く考えてない姿勢が良い。ナタリー・ポートマンは、少女から大人になり始めた段階で、化粧をした顔は大人で体は未成熟。なんだかグロテスクで不安定な存在だ。これが大人の女だったら恐らくレオンは助けなかっただろう。 『レジェンド・オブ・メキシコ』(→公式サイト) 『エル・マリアッチ』と、そのリメイク『デスペラード』に続くロバート・ロドリゲス監督のマリアッチ・シリーズ3作目。どうやら2作目の続きではなく、キャラクターだけ借りた別物のようだ。
『レスラー』(→公式サイト) ミッキー・ローク主演。第一線を退いて落ちぶれたレスラーの生き様を演じる。
『REC』(→公式サイト) スペイン映画。ブレアウィッチやクローバーフィールドみたく当事者のハンディカム撮影による主観映像で、今度はゾンビもの。
『RED』(→公式サイト) REDとは「RetiredExtremelyDangerous」、引退した危険人物をCIAではそう呼んでマークしてますよ、という設定。
あと、敵方CIAの女上司を演じるレベッカ・ピジョンがピシーッとしてて良かった。こういう人になら顎で使われてみたい。 補足説明 ・ジョン・マルコヴィッチ、…『シークレットサービス』といい『コン・エアー』といい『バーン・アフター・リーディング』といい、この人が頭のおかしな人物に扮する映画にハズレはないな。
『レッド・ドラゴン』 『羊たちの沈黙』以前に映画化された『刑事グラハム/凍りついた欲望 』のリメイク。『ハンニバルがショボい出来だったので期待してなかったのだが、意外にも良かった。やはりレクターは陽光の下よりも、ボルティモア精神異常犯罪者用州立病院の独房で、チルトンにいじめられながらニヤけているほうが様になっている。病院の看守バーニー役の俳優フランキー・フェイソンは脇役ながらもシリーズ3作皆勤賞であるばかりか、『刑事グラハム〜』にも警官役で出演していたらしい。現場でホプキンスより偉そうにしてたりして。『羊たちの沈黙』でレクターの隣の監房にいた「精液ぶっかけ男」ことマルティプル・ミッグズがいなかったのが残念。エドワード・ノートンにも何かしらぶっかけて欲しかった。(ここからネタバレ→)犯人と最後に格闘した際に刃物で顔をえぐられ、「ピカソが描いたような顔になってしまった」(『羊たちの沈黙』)と形容されるグレアム刑事だが、本作はラストが少し変更されていた。ノートンが『グーニーズ』のスロースみたいになるところが見たかったが、これはこれで犯人のトラウマに迫るものでもあり、納得。 『レディ・キラーズ』(→公式サイト) コーエン兄弟の最新作は、トム・ハンクス主演のクライム・ムービー。前作『ディボース・ショウ』から間髪入れず公開された感がある。
3枚目のトム・ハンクスがアタフタしても可笑しくない。もっと犯罪者っぽい人を配した方が良かったんじゃないか。クリストファー・ウォーケンとか。ウォーケンが目をキョロッキョロさせながら言い訳する様※を見てみたい。 補足説明 ・ウォーケンが目をキョロッキョロさせながら言い訳する様…ついでに追加すると、モスバーガーを食ってる最中にトマトが飛び出したときのリアクションも見てみたい。あと、家のドアを開けようとして差しこもうとしたのが車のキーだったときどんな顔するのか見てみたい。運動会の玉入れで笛が鳴った瞬間に抱えてた玉をどうするかにも興味がある。 『レモ/第1の挑戦』 『トレマーズ』のF・ウォード主演。詳しいストーリーはさっぱり忘れたが、レモの師匠のじいさんがけったいなヤツで、ピストルの弾丸をよけたり水の上を走ったりする。第2の挑戦はいつだろう。 『ロード・オブ・ザ・リング』 この映画のキー・パーソンはズバリ、魔法使いのガンダルフ、と断言できる。ジジイ萌え属性の婦女子でなくとも要チェック。以下は選り抜きガンダルフさん名場面集セリフつき。
・窓の外の不審人物を杖でポカリとドツくガンダルフ。「卑怯とは言うまいね?」
『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』 もう、もう、これぞロード! これぞリング! すごい特殊効果! 馬! 大変面白かった。世界の黒澤が撮りたかった映画は、これだな、多分。注目のトロールは、変なヘルメット被されて甲子園球場ぐらい大きい門を開ける役目を黙々とこなしていた。出てくるシーンそこだけなんですが…。闘わないのか? まあ、敵よりも味方をたくさん殺してしまうヤツだし、サウロンも扱いに困ったんだろう。 ゴラム役の岸田今日子の熱演にただただ感動。やはり天性の演技力は存在するんだなあ、と。運慶が丸太に埋まった仁王を掘り起こすように演じてるんだと思う。 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(→公式サイト) シリーズ3部作の完結編。1作目公開からはや3年の月日が流れた。3年と言えば単純に計算して1年が3回分。お湯を注いでちょうど食べごろになったカップラーメンがすっかりのびて異臭が漂い蝿がわいて腐敗が進行しカビが生え得体の知れない残骸になり果てた容器を類人猿が拾って放り投げると宇宙ステーションに変化する。そのぐらいの大作なのである、気持ち的には。刮目して臨まねばならない。 さて内容だが、折れず曲がらずと謳われたあの王が遂に帰還である。待ってたよ王。お前ちょっと痩せたんとちゃうか、王。ていうかお前…誰? 実際、粗筋をよく覚えてなくて、王とか帰還とか言われてもピンと来なかったりするんだが、見てるうちに思い出した。
人物の評をしてみよう。
『ロスト・ハイウェイ』 「ディック・ロラントが死んだ」 「ディック・ロラントって誰だ?」 こんな会話から始まるリンチ監督の摩訶不思議ワールド。観終わって友人と会話できないという不思議。つまらなかったのではなく「わけわかんないなー」としか言えなかった。最後に流れるデヴィッド・ボウイの曲も不思議。サントラを買った。 『ロッキー4』 昔サントラまで買って興奮したタイトル。ロッキーが「ソ連の沈黙する怪物」ことイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)と対決する。今見るとボクシングよりも、「♪ここはアメリカ。さあ、祝おうゼ」と熱唱するジェームズ・ブラウンをドラゴが呆然と眺めるシーンの方が面白い。こういう、ジェームズ・ブラウンが突然現われて主役を食っちゃうような映画って他にどんなのがあるんだろう。僕は『ブルース・ブラザーズ』と『タキシード』しか知らないけど。他にもロッキーとアポロ(アクション・ジャクソン)が「There's No Easy Way Out」が流れる中、砂浜で波飛沫を巻き上げて追いかけっこをした後にスローモーションで抱き合ったり、ゴルバチョフのソックリさんが出てたり、おいそれと見過ごせない映像満載なのだ。あと、ポーリー(エイドリアンのバカ兄)のセリフがいちいち可笑しい。記者会見でドラゴ陣営に「俺か? 俺はアメリカの沈黙しない怪物だぁ!」ってわめいたり、「(殴られて)ドラゴが3人に見える」というロッキーに「真ん中を殴れ!」ってアドバイスしたり。『ロッキー6』(ダメそう)にはドラゴも出てくるそうだけど、多分パンチドランカーになったカーロスみたいな扱いだろう。
『ロッキー5』 「パンチドランカーでアホになったロッキー」って設定が切な過ぎる。実際、ロッキーがシリーズで一番バカに見えるし。ボクシングしない※し。シリーズで一番好きだ。 6も出るらしいですよ。 補足説明 ・ボクシングしない…ロッキーがラストのストリートファイトで使った(ボクシングじゃない)技。蟹挟み、後頭部パンチ、バックドロップなどなど。 『ロッキー・ザ・ファイナル』(→公式サイト) ロッキーは生きていた! パンチドランカーでヨレヨレになってた5から実に17年もの歳月を経た完結(?)編。
スクリーンを眺める我々の感じる「今さらロッキー」な気分を上手く劇中にも活かしてたんじゃないか。 補足説明 ・マリーという未亡人…しかしラストバトル後に「エイドリア〜ン!」の代わりに「マリー!」とは叫ばなかった。それやったら大顰蹙だろうな。
『ロボコップ3』 アイスマセンアイスマセンアイスマセン。 悪い日本企業のボスがロボコップにおじぎをしました。 『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝』 主人公の扮装・設定・舞台が明らかに『レイダース』のパクリ。しかし、恐らく予算や才能のせいで全体的にチープな雰囲気が漂いまくっており、そこが妙な「憎めなさ」に繋がっている。例えば主人公※がナチスの若い兵士で満席の列車に銃を構えて突撃するシーン。「動くな!」と威勢良く飛び込んだはいいが、多勢に無勢を見て取ると表情を豹変させ「いや〜良いね〜君達。素晴らしい反射神経だ。今日は演奏しに来たよ」とラッパを取り出しプップクプ〜と「草競馬」を吹いて通り過ぎようとする。緊張を解いて唱和するナチの兵士たち。♪Oh! doo-dah-day〜…って、なんでやねん! シュールだ。この男はいつもラッパひとつで危機を切り抜けて来たんだろうか。ナチスの兵隊が登場するときに、いちいち「ワルキューレの騎行」のヘボいアレンジがかぶさるのも脱力満点だった。続編『キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて』も借りてみよう。 補足説明 ・主人公…リチャード・チェンバレン。目がいっちゃった宗教の人ふうで胡散臭さ倍増。雑踏で平然と爆弾を投げる。はぐれた仲間が乗ってるかもしれない貨車をナチと共に切り離す。結果的に自分が乗ってる側にいたが「お前無事だったのかー」で済ました。
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